梅と椿とダルマ
神代植物公園には、梅まつりに合わせて何度か足を運んでいます。
最初に訪ねた2月下旬には、梅と椿が咲き始めていました(↓)。深大寺の山門(↓)にも、梅が咲いていました。実はこの日が今年の初詣! 節分の日はお天気が悪くて、参拝をあきらめたのです。
うめ園では、まだ一部の梅しか開花していませんでした。印象としては、白梅のほうが開花が早いかな?
去年の梅まつりは、ガイドさんにいろいろと教えていただいたので、やたらと専門的な内容になりましたが(笑)、今年は素直に花の美しさをご紹介しますね。
八重野梅(やえやばい)またの名を白難波(↑↓)。枝の切り口が白い野梅系の梅です。
ポートレート撮影という機能で撮ると、フォーカスをぐっと絞れるんですよね。梅の撮影には向いているかも。
八重松島(やえまつしま)(↓)も野梅系。紅色に分類される紅梅です。
3月に入ってから再訪すると、開花がぐっと進んでいました(↓)。まさに梅の里。うめ園を訪れる人も増加(↓)。この時期だけお団子屋さんが出店して、休憩所も設けられます。
ほんわかピンク色の梅(↓)。きれいです。
白滝枝垂(しらたきしだれ)(↓)。野梅系の淡紅色。ほとんど白梅ですね。
酈懸(てっけん)(↓)。花びらのない珍しい品種です。別名茶筅(ちゃせん)梅。
枝の切り口が赤い緋梅系の梅、森の関(↓)。花弁のまわりが淡色、花心が紅色の底紅と呼ばれる色合いです。
野梅系の月の桂(↓)。赤系の色素をまったく持たない青軸性という品種で、枝も萼も緑色です。
緋梅系の八重咲き品種、緋の司(↓)。本紅色が鮮やかです。
緋梅系の唐梅(↓)。紅色で、花弁の先が白く縁どられる覆輸という咲き方です。
こちらも野梅系青軸性の緑萼(りょくがく)(↓)。萼の赤い白梅とは異なる趣ですね。
野梅系の白梅、米良(めら)(↓)。一重の花が愛らしく、盆栽に仕立てられることが多いです。
藤牡丹枝垂れ(↓)。2つの花の名前が付いているのが素敵ですね。アンズとの雑種性が強い豊後系で、萼が反り返って花びらから離れているのが特徴です。
ここまでご紹介してきたのは、ほとんどが観賞用の花梅ですが、こちらは実梅の代表的品種、白加賀(↓)。
江戸時代から愛されてきた品種とのことで、いかにも梅! という感じですね。
さて、この時期、お隣りのつばき園でも開花が始まっています。深大寺の花手水(↓)。境内のツバキ(↓)。椿というのは本当にフォトジェニックですよね。
つばき園のほうではさまざまな品種が咲いています。源氏車(↓)。花の中にもう一段別の花が咲いているように見える二段咲きです。
カンツバキ系の銀竜(↓)。実は、カンツバキ系というのはサザンカなのだそうです! ということで、こちらはサザンカ。
桃色系侘助椿を代表する品種、太郎冠者(↓)。別名有楽(うらく)。とっても大きな木になるんですね。
松笠咲きの鹿児島(↓)。ウイルス性の斑入りですね。詳しくは昨年のレポをご参照ください!
こちらもウイルス性の斑入り椿、太神楽(だいかぐら)(↓)。雄しべが割れて分散し、花心部で花びらと入り混じる牡丹咲きと呼ばれる咲き方です。
現在、神代植物公園は椿ウイーク中(3月30日まで)。もっといろいろな品種が咲いていると思うので、また足を運ぼうと思います。
ちなみにおまけ。大温室で咲いていたキシス・ブラクテスケンス(↓)。リップ(舌弁)と呼ばれる部分が赤ちゃんの歯のようなので、ベイビー・オーキッドと呼ばれているそうです。
そして、満開だった河津桜(↓)。19日から、神代植物公園でもさくらまつりが始まります。去年は天国みたいにきれいだったので、ご都合がつく方はぜひ行ってみてください!おっと、タイトルに入れたのに出すの忘れてた! 3月4日の深大寺のだるま市で、今年のだるまさんをゲットしてきました!
左のだるまさんは、昨年守っていただいたので、右目を入れて奉納してきました(白色は「目標達成」)。深大寺では、だるまさんの目にお坊さんが梵字を入れてくださるのです。赤は「商売繁盛」。ちゃんと叶えてくださいよ~!