2024年の桜便り
さて、今年は思ったより桜の開花が遅れ、いろいろな桜まつりの行事が花の盛りとずれるというアクシデントがあったようです。
桜の名所、千鳥ヶ淵もその一つで、まだまだ満開はこれからという時期にライトアップが終了。
おかげでこんな薄明りの中で花見をする羽目になりました💦
まあ、仕方ないんですけどね~。ちなみにお昼に訪ねるとこんな感じ(↓)です。
今年はお天気に恵まれず、二子多摩川にお花見に行ったときもいまいちの空模様でした。
枝垂れ桜は美しかったですが。
多摩川べりではたくさんのお花見客がブルーシートを広げていました。
お天気はともかく、花は見事に咲いていました。
まあ、この日の目的はこちら(↓)だったので問題ありませんが(笑)。
そしてその翌日、待ちに待った奇跡の晴天がやってきました!!!
野川沿いの桜を楽しみながら、深大寺へ。参道の枝垂れ桜(↓)が見事に咲いています。
神代植物公園の中のさくら園で最初に目についたのは佐野桜(↓)。ヤマザクラから選抜された八重桜を園芸種として育てたそうです。ヤマザクラは花と葉が同時に出るのが特徴ですね。
品種名としての枝垂桜がこちら(↓)。別名糸桜。平安時代から育てられてきた品種とのことです。
そしてここからは、いちいち品種名を確認する気も失うほどの桃源郷な光景が広がっていました。とにかく美しかったです。
ソメイヨシノが咲き揃う景色も素晴らしいですが、各種の桜が美を競う植物園ならではの光景にうっとり。
やはり青空にこそ花は映えます。振り返ってみても、この日がベストな花見日和でした。
こちら(↓)は神代植物公園のオリジナル品種、神代曙(じんだいあけぼの)の原木です。日米親善のためにワシントンに贈られた桜は有名ですが、現地で交配した後に里帰りしたAkebonoという品種(日本にはすでに曙という品種があったので、アメリカと名付けられました)の原木の中に、ほかの木とは異なる品種が混じっていたそうです。調査の結果独自の品種であることが判明したため、神代曙と名付けられました。
戦後に植えられたソメイヨシノが次々と寿命を迎えつつある現在、調布周辺では神代曙への植え替えが進められています。野川周辺の桜並木も、やがては少しピンク色の濃い神代曙の並木となることでしょう。もちろん、白い桜(↓)もきれいなんですけどね。
では、園内の見事な光景をもう少しご紹介しましょう。
天国にいるような気分でしたよ~!! 来年も絶対この時期に来るぞ~!!
もちろんほかにもいろいろな花が咲いていました。桜と同じバラ科のアーモンド(↓)や
「ツツジの女王」の異名を持つクロフネツツジ(↓)
ハナモモの源平枝垂(↓)。紅白というより、紅と薄紅色の競演になっていますね。
小型の紫木蓮、トウモクレン(↓)。ヒメモクレンという別名もあります。モクレンは咲き始めは自家受粉を防ぐために雄しべが閉じた状態で、しばらくたつと「自家受粉でも仕方ないか」と雄しべが開くのだそうです(Yさんによる解説)。
最後は美しいアネモネ(↓)。今年から整備された花壇にいろいろな色のアネモネが咲いていました。ギリシャ神話に登場する美少年、アドニスの血から生まれたと言われる花だけに、すごみがありますね。
ということで、駆け足の桜だより、お楽しみいただけましたでしょうか。