名残りの『光る君へ』ツアー①

昨年末の恒例の京都旅行は、夏に訪ねた『光る君へ』の大河ドラマ館再訪がメインとなりました。

大河ドラマ館は、ドラマの進行に合わせて3回くらい展示を変えるので、今回は物語の最後の部分に関する展示がお目当てです。

大津の駅は相変わらずの源氏物語推し。さすがにこのディスプレイ(↓)はもう撤去されちゃったかな。石山寺の駅のそばにはこんな自動販売機が(↓)。ちりめん山椒が売られていました。石山寺の名物、石餅は、石山寺の名前の由来となった硅灰石を模したお菓子です。石山寺の門前でいただくことができるのですが、寒い季節だったのでぜんざいにしてみました(↓)。ということで、門前で結構時間を使ってしまったのですが、ようやくお寺に入ります!本堂にお参りする前に、大河ドラマ館に突入! 夏に来たときは、まだまひろが源氏物語を描いていなかったので、清少納言の枕草子の展示がメインでした。前回は清少納言の衣裳が展示されていたスペースに、まひろの紫色の衣裳が飾られていました(↓)。重ねられた衣裳それぞれに美しい紋様が施されていて、落ち着いた色味ながら実に優美で華やか!(↓)さすがNHK……。

まひろの実家の私室を再現したコーナー(↓)。道長はここを訪れて、物語の執筆を依頼します。それにしても平安時代の住宅って開放的な作りだったんですね。一条天皇に献上するため、最初に書いた物語の原稿(↓)。道長から聞いた一条天皇の境遇をかなりストレートに織り込んだので、「これを読むと気を悪くするのでは」と心配する道長に、まひろは「私にはこれしか書けません。これがだめならほかの方にご依頼を」という編集者泣かせの返事をしてましたね。彰子が一条天皇のために手ずから作った源氏物語の豪華本(↓)。すべての同人誌作家の心をつかんだシーンでしたね。こんなにぜいたくな本を作ってみたいものです。

これが今回の目玉でした!(↓)道長がまひろに贈った檜扇の実物です。なんと2日前に届いたそうです。有職彩色絵師の林美木子さんが描かれたもので、とても美しかったです。係員の方に、「裏側も見てくださいね」と言われたので撮影(↓)。蝶が舞っています。屋外のお花のディスプレイも、夏とはかなり趣が変わっていました(↓)。毎日日付変えているんですね~。石山寺の本堂には、大河ドラマ館の正面の結構急な階段(↓)を上って向かいます。

石山寺の建つ巨大な硅灰石(けいかいせき)の岩盤は、国の天然記念物(↓)。石灰岩に花崗岩が接触したことによる熱作用で変質したものとのことです。

761~2年に立てられた本堂(↓)は、1078年に焼失。1096年に再建されたのが現在の建物だそうです(礼堂と相の間は1602年に淀君によって再建)。もちろん国宝!紫式部が源氏物語の最初の章を記したとされる部屋(↓)。上に書いたように、本堂は一度焼失しているので、この辺りだったのでしょうということですね。源頼朝が寄進したと言われる国宝の多宝塔(↓)。1194年に建立されたそうです。国宝だらけ……。石山寺の最寄り駅は京阪電鉄の石山寺なのですが、京阪さんはコラボが多い! こちら(↓)は佛教大学とのコラボ電車。もちろん、『光る君へ』とのコラボ電車(↓)もあります。乗換駅で偶然目撃して、写真を撮ることができました。この電車ももう走っていないのかなあ。もったいない。ちなみに「うまい棒」とのコラボ電車もありました(↓)。社内のディスプレイが凝っていて感動。この日はもう1カ所、仁和寺(↓)にも行きました。ずっとツイッターでフォローしているので、久々に足を運びたかったのです。到着したのは4時少し前。御朱印をいただけるのが4時までだと入り口で教えていただいたので、走りました!!(笑)重要文化財の二王門(↑)と五重塔(↓)。仁和寺の創建は888年(!)ですが、応仁の乱の際に伽藍が全焼し、この門と塔は1640年代に再建されました。国宝の金堂(↓)。1613年に造営された京都御所の紫宸殿を移築したものです。現存する最古の紫宸殿だそうで、さすが御室御所!本坊の勅使門(↓)。天皇陛下の行幸もしくはそのお使いの勅使訪問の際のみ開かれるそうです。とても繊細で美しい造りですね。こちらは将棋の竜王戦が行われる場所としても有名です。それにちなんだ展示もありました。こちら(↓)は藤井くんが豊島竜王に挑んだ2021年の対局。ここで勝ち取った竜王のタイトルを、現在まで防衛しています。2024年10月に行われた竜王戦の等身大パネル(↓)。挑戦者は佐々木八段でした。パネルまであるんですねえ。「3月のライオン」を読んでいると、将棋連盟もいろいろ頑張っているんだろうなあと思っちゃいます(笑)。京都御所・常御殿を移築した宸殿(↓)。1600年代に建てられましたが、1887年に焼失。現在の建物は1914年に再建されたそうです。年末だったので、お正月の設えがされていました。建物を結ぶ回廊(↓)がとても美しい造りで、「遙か」な世界を想像してしまいます。永泉さま~簀子縁と階、お庭の白砂が美しいですね(↓)。あかねちゃんが腰掛けていそうです。蔀戸じゃなくて障子なのは築年が浅いせいでしょうね(↓)。京都は戦乱で何度も焼けているので、金堂のように平安時代の建物が残っているのは奇跡に近いのだと思います。こちらでいただいた御朱印は二種類。こちら(↓)は「かんぴょうと黒猫」というタイトルで、仁和寺を創建した宇多天皇と、彼の日記(『 寛平御記』かんぴょうぎょき )にちなんでいます。この日記の中で、宇多天皇は自分の黒猫への溺愛をつづっていて、日本で最古のペット日記とも言われているそうです。こちらは仁和寺名物の切り絵御朱印(↓)。季節限定でいろいろな種類が出るのですが、『遙か2』っぽい紅葉柄をいただけてラッキーでした。ツイッターで見て、ぜひほしいと思っていたので満足!夜はくーさんが見つけてくれた割烹たけとこさんへ(↓)。小さな路地の先にひっそり佇むお店なので、自力で見つけるのはムリでしょうね。ご紹介感謝です。名物の茶碗蒸し(↓)。生姜がきいていて、寒い日に食べるのにぴったりでした。初めて食べた、揚げた海老芋(↓)。フライドポテトの海老芋版ですが、ねっとりホクホクな食感がめっちゃおいしかったです。冬の京都と言えばかぶら蒸し!(↓)この中にいろいろな食材が隠れていて、食感も楽しい♡カウンターのみのお店なので、予約ですぐに埋まっちゃうようですが、おススメです! ご主人が長野出身ということも帰り際に分かって、ローカルネタで盛り上がってしまいました。

ということで、充実した1日目でした! 2日目も「光る君へ」ツアー続きます。

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