イタリア旅行に行ってきました(4日目)
初の国内移動です。民泊アパルタメントのチェックアウトはキーボックスにカギを入れるだけなので何時でもOK。
9:27 ミラノ発の列車に十分余裕を持って乗れるように、早めに宿を出てスーツケースをゴロゴロ転がし、地下鉄の駅へ。
ら、ラッシュの時間だった。
ミラノ中央駅と地下鉄の接続はバリアフリーでない経路が多くて、なかなかに大変なのですが、何とか到着して電光掲示板で列車のホームを確認します。
「……ない?」
手元のプリントアウトを確認すると、出発駅がMilano Porta Garibardiとあるではないですか!
駅間違えたっ!!!💦
またまた苦しい経路をたどり、地下鉄で2駅戻って無事ガリバルディ駅に到着しました。早めの行動、大切!!
で、電光掲示板を見てみると、あらら遅れてるよ。南から来る列車はたいてい遅れるのですが、その辺は変わってないな、イタリア。
フィレンツェから北に向かう列車は毎回1時間くらい遅れていたもんな~。
ただ、電光掲示板になったおかげで遅れている時間は1分単位で正確に表示されていました。昔はパタパタ札が変わる掲示板だったので、表示がおおざっぱだったんです。いや、遅れてることは変わらないんだけど💦
プラットフォームは1~13(↑)だったのですが、ほかにも謎な「2 SOT」とかいう表示もあって、そのホームがどこにあるか探しにいったり、男性軍がトイレ探訪の旅に出たりしているうちにいきなりホームが表示され、小走りで向かう羽目に。
走って行ってみたらまさに列車がホームに入るところでした! 危ないな~!!! ハラハラさせられるな、相変わらず。
駅を出発して、トリノ駅に到着し、駅前のアーケードを歩くあたりは動画にしてみました。
トリノ駅は明るくて、とてもきれいでした(↓)。ここも冬季オリンピックがあったからきれいにしたのかな。ホテルのチェックインまで時間があるので、駅に荷物を預けて町に繰り出しました。
アーケードに並ぶお店のショーウインドーは、ディスプレイが洒落ていて美しいです。こちらはルイ・ヴィトンのお店(↓)。バイクに見えるけど全部カバンで構成されています。
こちらはお菓子屋さん(↓)。トリノはジャンドゥーヤ・チョコレート発祥の地で、お菓子屋さんがたくさんあるのです。
そんなお店の一軒に入って、軽いランチをいただきました。切り売りピザやパンを売っているお店のイートインコーナーを利用。結構ボリュームがありました!
駅に戻って荷物をゲットし、これから二泊するホテル・イタリア(↓)へ。道の向こうに遠くアルプス(?)が見えます。
こちらがロビー(↓)。スナックや飲み物の自動販売機があったのですが、到着日には故障中で、オーナーさんに「お水をください」とお金を渡して、中から取り出してもらっていました(笑)。
自分たちの部屋の写真は撮り忘れましたが、男性陣のお部屋はこんな感じ(↓)。私たちの部屋にはバルコニーがあったので、部屋に入るなり洗濯を始めていろいろ干してしまいました。天気のいい日には洗濯心が騒ぐ~!
ホテルで少し休憩したいという男性陣を残して、くーさんと二人で街にダッシュ。
道に激しく迷いつつ、こちら(↓)のマダーマ宮に到着しました。スマホのグーグルマップが日本語で使えるのは助かりますね。ここは火曜日がお休みなので、月曜日の本日中に訪ねる必要がありました。
残念ながら18世紀に造られた壮麗なファサードは修復中(↑)で、工事用の覆いに建物の絵が描かれていました。が、この建物の特徴は裏側(↓)。
後ろ側の城塞は15世紀の姿を残しているのです。この塔の上から市内のパノラマを楽しめる……とガイドブックにあったのですが、エレベーターが故障中。頑張って上ってみましたが、途中で通行止めになっていました。
内部の写真は撮ってないので、撮影禁止だったのかな?
特別展として、ストラディバリウスをはじめとする有名な楽器や手書きの楽譜が展示されていました。いわゆる名器の実物を見るのは初めてだったので、「ほお~、これが」と鑑賞。……ほかの楽器とどう違うかはわかりませんでしたが💦
内部はフロアごとに中世・ルネサンス・バロックと絵画や彫刻が展示され、圧巻は陶磁器やガラス器がフロアいっぱいに飾られていた部屋! マイセン、ヘレンドetc…日本の陶器ももちろんありました。
ルネサンス期の絵画をモチーフにした現代アートの部屋まであって、もう少し小規模だと思っていたのに、行けども行けども展示が尽きず、ヨーロッパの底力を見た思いでした。クタクタ~!!
マダーマ宮を後にして、次の目的地へ。途中にRAI(日本のNHKに当たる公共放送)の建物があって、隣のビルにこんな壁画がありました(↓)。イタリアの科学ジャーナリスト、テレビ司会者、エッセイストとして知られるピエロ・アンジェラ氏で、RAIのニュース番組の司会で名声を築いたそうです。
このそばに目的地のモーレ・アントネリアーナ(↓)があります。1863年に建設が始まり1889年に完成した近代建築ですが、うっとりするほど美しいですね。中に映画博物館があります。
閉館時間まではまだあるのに、入り口で謎の入場制限が。そこを突破してチケット売り場に行くと「展望台のエレベーターチケットは売り切れ」と言われて愕然としました。売り切れるの、それ??? 「映画博物館のチケットならある」「いや、それはいいや。明日の展望台のチケットは予約が必要?」「明日は休館」ああ、そうだった、だから今日来たんだった~~!💦
美しい塔を見上げつつしばし呆然とした後、真ん前にあるジェラート屋さんの行列に並びました。イタリア初ジェラート。
リモーネ(レモン)とカラメッロ(キャラメル)だったかな? リモーネが一番好きなので、たいていのお店で頼んでしまいます。
ジェラートに慰められたので、気を取り直してポー川のほとりを散歩しつつ、今夜のディナーを予約しているお店に向かいます。
イタリアは古今の建築がとても面白くて、「これってどういうこと?」と思わず立ち止まってしまうことが多いです。これは上部が太陽光パネルになっているマンション(↓)。笠をかぶっているような外観が古くて新しくてしばらく見つめていました。
こちら(↓)は「バンクシー?」と驚いたマンション。この絵を壁に描いた理由は不明です。
歩いているうちに日がとっぷりと暮れて、ホテル併設のレストラン、San Giorsに到着(↓)。
こちらでもお料理の指定はあったのですが、メニューと一致するものが少なく、つい日本のレストランの癖で「アンティパストの盛り合わせをお願いします。5人前」と頼んだら、地獄が待っていました。
え、これ、もう食事終了じゃない? なに、この量は!!💦
全部ものすごくおいしかったんですが、人間の胃袋には限界というものがね!! 以後、人数分の盛り合わせは二度と注文しなくなりました。フレンチでパンを食べたらおしまいというのと同じで、お料理が来る前にグリッシーニ(↓)に手を出すのもやめました。
プリモピアットはアンティパストがあんまりに多かったので、2皿のみ。ポルチーニのリゾット(↓)と、
エビ?のトマトソース・スパゲッティ(↓)。ここは無難に乗り切れました。
英語がとても達者なマダムが、「セコンドは何にしますか?」とにこやかに尋ねてくるので、おそるおそるカツレツのサイズを聞くと「このくらい」と12センチくらいの輪を手で作って見せてくれます。「5人だと2皿あったほうがいいわね」「で、ではそれで」
いやいや、厚みが1センチ以上あるでしょう!!💦 サイズも15センチ以上あるよね?! 衣がサクサクでおいしいんですが、めっちゃボリューミー!!
イタリアのレストランの人は、お料理を残すとすごく落ち込むので、相当頑張ったのですが、さすがに完食は無理でした。本当にごめんなさい……。
この夜のワインはこの2本(↓)。北イタリアではネッビオーロという葡萄を使ったワインが名物なので、お店の人にそれで選んでもらいました。
お腹はいっぱいだし、ワインは回っているし、お店はホテルから遠いしということで、帰りは5人が乗れる大きいタクシーを呼んでもらいました。旅行中、タクシー使ったのはこの時だけかな。運転手さんが新婚旅行で2週間日本に行ってきたという若いお兄さんで、車の中でも話が盛り上がって楽しかったです。
今回の旅では、「日本に行ってきた」「これから行く」と教えてくれるイタリアの方が多くて、皆さん軒並み日本への印象が良く、インバウンドはいろいろトラブルも言われているけれど、日本を知って好感度を上げてもらうのにはとても役立っているのだな、と実感しました。私もインバウンド旅行客には親切にするぞ~!

