明治大学の「虎に翼」展

こちらは昨年の10月に行ってきた「『虎に翼』展」です。

昨年は『光る君へ』と『虎に翼』の出来が良くて、録画チェックは大変でしたがとても充実したドラマ三昧の日々を送ることができました。

『虎に翼』の主役の寅子は、明治大学法学部の女子部に在籍した三淵嘉子さんをモデルにしているので、この展示会も明治大学内で行われていました。入り口に三淵さんの写真(↓)が飾られています。 明大の公式キャラ、めいじろうくんもしっかり法服を着ていました(↓)。

正面に立つのは寅子のお母さん、はるさんと、桂場さん(↓)。2人もいいキャラでした。はるさんの地獄発言と米津さんの主題歌がリンクしていましたね。マツケンは、ドラマ終了後にアップされたツイッターが面白くて、熟読しちゃいました~

よねさん寅子の衣裳(↓)。同じ衣裳を娘の優未ちゃんも着たんですね。よねさんはとてもヒリヒリとした役でしたが、このドラマの柱となる存在でした。寅子の司法試験合格証書(↓)。読めない漢字が多いですな……。

寅子のお父さん、直言さんのスクラップブック(↓)。右側が寅子の合格を報じた記事です。「でかした」の文字が温かい。子煩悩な直言さんがあんな冤罪事件に巻き込まれるとは。追い詰められた時の演技が素晴らしかったです。

第一話冒頭で寅子が握りしめていた新聞(↓)。ずっと長くて暗いトンネルの中にいた女性たちにとって、どれだけ大きな出来事だったことでしょう。この経緯と憲法の内容を示したという点でも、意義のあるドラマでした。

劇中に登場したキャラメルと、寅子よねさんの名刺(↓)。この時代、キャラメルはとてもぜいたくなおやつだったんでしょうね。『この世界の片隅に』の中でも印象的な場面で使われていました。

戦地から唯一もたらされた優三の遺品は、寅子が作ったお守りでした。その中に小さくたたまれて入っていた手紙(↓)を、数年後に寅子は見つけます。こういうこともあったんだろうな……。

轟太一が使っていたバンカラな下駄と学生帽、手ぬぐい(↓)。彼にもいろいろなドラマがありましたね。よねさんのよきパートナーになってくれてよかった。

ドラマの舞台として長く登場した甘味屋の竹もとのメニュー(↓)。季節に合わせて内容が変わっていて、たくさんのメニューが消されているのは物資が不足した戦中のものです。

こちらは戦後のメニュー(↓)。右側は梅子さんや道男くんに代替わりして、笹竹となったお店のメニューです。

竹むらの包装紙(↓)。こういうところまでしっかりと作り込まれています。

寅子の初恋の人、花岡さんと明律大学の校章(↓)。朝ドラはたいてい初恋の人とはうまくいかないんですよね~。『あさが来た』と『らんまん』が例外なのかな。書生として居候していた優三さん寅子(↓)。

私は寅子の三人のパートナーの中では、やっぱり優三さんが一番好きかな。

明律大学女子部のセットで使われていたステンドグラス(↓)。女子部はトイレの数が少なくて長蛇の列ができるとか、校舎もこぢんまりと作られているとか、時代背景を反映させたセットだったそうです。

実際に法廷で使われていた法服(↓)。本当にこんなに華やかだったんですね。裁判官の横に検事が並んでいたり、初期の法廷の様子には驚かされました。

ドラマの後半で着用された法服(↓)。こちらはおなじみの形ですね。こちらは上が高等文官試験合格後に行われた、三人の女性合格者の座談会。ドラマにも登場しましたね。中央が三淵さん。下は三淵さんの実家の集合写真で、右端が三淵さん、前列右から二番目の人が優三さんのモデルの芳夫さんです。

最後にご紹介するのは、再婚後の三淵さんと夫の乾太郎さん(↓)。岡田くんほどではないにせよ、なかなかイケメンのパートナーですね。晩年を過ごした小田原の甘柑荘は、現在も保存会によって保存・管理されているそうです。

戦前の女性の置かれていた立場が、敗戦を経て新憲法を柱に徐々に徐々に向上していく苦しみの過程を、丁寧に目を背けることなく描いてくれたとても素晴らしいドラマだったと思います。

自民党の改憲案は、新憲法の大切な部分をごっそり削っていますからね。「おしつけられた」ものだからと安易に否定せずにしっかりと見比べてほしいです。特に女性にとって、とてもとても大切な権利が書かれている法律ですから。

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