イタリア旅行に行ってきました(1、2日目)
10月初めから中旬にかけて、イタリアに旅行に行ってきました。
前回の海外旅行は、母を連れて行った18年前のイタリア・フランス周遊だったので、いやあ、ものすごく久しぶり!
当時はまだスマホも普及していなかったので、イタリア語で何て言うか知らないし!
Wi-Fiもなかったし!
今回は事情があって、お友達のくーさんとその元上司・同僚の男性3人とご一緒することになりました。
5人で動くというのも初経験!
そして、スーツケースを携えて旅行するのも初めてで(普段はリュックかボストンバッグ)、石畳の凶悪さ(↓)に泣かされました。

旅行前、まずは航空機の予約。フィンエアーで5人分手配しようとして、あっという間にクレジットカードの限度額を超え、使用停止されてしまいました💦
手ごわいな、5人旅。
男性陣には別途予約してもらって、続いてbooking.comで宿の予約(日本語で予約すると、日本円で換算してくれるので助かります)。
イタリア在住のMさんに「オーバーツーリズムがすごいから、とにかく早めに予約したほうがいい」と言われたのですが、確かに2カ月先の日程でも結構埋まっている宿が多かったです。
また、5人だと民泊のアパートメントを推薦されることが多く、昔はこんな宿泊施設なかったのでドキドキしながら予約しました。
続いて交通機関。

これもびっくりだったのですが、イタリア国鉄(FS)が民営化されていて、Trenitaliaとなり、さらに民間のItaloが参入。
面倒くさいので全部Trenitaliaにしちゃいましたが、オンラインで予約完了(日本語でOK)! 座席指定までできます。
じ、時代が変わった~!!
なお、フィンエアーも列車もオンラインでQRコードを送ってくれるのですが、肝心な時にネットがつながらないと怖いので、全部プリントアウトして持っていきました。5人分いっぺんに見せられるので、現地では楽でしたよ。
最後にレストランの予約。
今回、参加のKさんがとてもグルメで、知り合いのイタリア料理のシェフさんにトラットリアを中心に都市ごとのおススメ店を挙げてもらっていました。
Kさんにできる範囲で予約していただいて、残りの予約は私が担当。
なかなか返事が来ないお店とか、うまく予約できたのか、当日までよくわからないお店とかありましたが、やりとりがイタリアらしくてちょっと面白かったです(DeepLで丁寧にイタリア語のメールを書いたら、返事が「OK」だけだったり。そういえばDeepLのイタリア語はタメ口系がデフォルトになってるんだけど、大丈夫かな)。
両替も、昔はトラベラーズチェックを持って行ったものですが、今はほとんどクレジットカードでOKとのことだったので、1日5000円換算でユーロの現金を持参しました。
チップとか、メトロの切符とか、現金が必要な場面は思ったより多かったですが。
さて、出発日。
夜10時近くの出発だったので、しっかり仕事をしてからスーツケースを積んだ車で弟に迎えに来てもらって、羽田へ。

羽田空港から海外に行くのなんて初めてだよ~。
ちなみに私を降ろした後、弟はなぜか空港の警備の方に車内を検査されたそうです。人相が悪いから?(←)
フィンエアー機搭乗後、間もなくして機内食が配られました(↓)。エコノミーだから簡易なのはわかるけど、そばとパンとご飯って炭水化物多くないか?(笑) お肉はビーフをチョイス。

フィンエアーらしい「ブルーベリーのジュース」がおいしくて、乗っている間の飲み物はこれ一択でした。
機内では「教皇選挙」「スーパーマン リターンズ」などを見つつ、基本は睡眠。ヘルシンキまで12時間以上乗っていたのですが、私、長時間フライトにはまだ耐えられるようで、ちょっと安心しました。
日本時間の午前10時40分にヘルシンキ着。空港はとっても清潔で美しい! 待合スペースの動画(↓)が素晴らしい!
現地時間は午前4時40分でしたが、空港内のショップは結構開いていてうれしかったです。

モフモフのムースのぬいぐるみとか、かわいいムーミングッズとか、北欧デザインのクリスマスディスプレイとか、これから目的地に行くところなのに、買い込んでしまいそうでヤバかったです。皆様もご用心!
そんなことをしているうちに、夜明けが……。
8時発のフィンエアーに乗って、約3時間のフライトの後にミラノ・マルペンサ空港に到着。
18年ぶりのイタリアですよ!! イタリア語が懐かしい!!(わかるという意味ではない)
めちゃくちゃ久しぶりということもあって、空港までミラノ在住のMさんが迎えに来てくれました。本当にありがとう💛💗
マルペンサからミラノの中央駅までは、バスで約1時間。が、その乗り場がわーわーと混みあっていて、Mさんがいなかったら乗るのに相当苦労したと思います。
中央駅到着!!(↓) ミラノはムッソリーニに愛されし都なので、なかなか威圧的な建物になっております。


でも、構内に「MACHAPOKÈ」という日本食のファストフード店ができているし(抹茶とハワイのどんぶり料理「ポケ」をくっつけた名前とのこと)、やたらと大きなスクリーンでPR動画が流れているし、時代の変遷は感じさせられました。
Mさんによると、イタリアは空前の日本食ブーム。
中華料理店がバンバン潰れて、代わりに日本食レストランができているのだそうです。まあ、経営者は中国の方なので多少謎なメニューが多いようですが。
本日宿泊する民泊のアパートメント(イタリア語だとアパルタメント)のチェックイン時刻が午後2時なので、駅にスーツケースを預けて(主要駅にKiPointという預かり所があります。4時間までなら6ユーロ)、ミラノの街に出ました。
駅前にドーンと建っているピレリ・タワー(↓)。この日はピレリと縁がありました(後述)。
Mさんはこの近くに勤めていたことがあるそうで、当時通っていたトラットリア(↓)に案内してくれました。外観写真はお店のFacebookから拝借。
グリッシーニに加えて、パリパリのおつまみ(↓)が出てきました。コペルト(テーブルチャージ)に含まれているそうなので、遠慮なくもぐもぐ。
夜にディナーの予定が入っているので、昼はパスタのみにしました。私は大好きなリガトーニ(↓)。しっかりアルデンテ。
これはスパゲッティ・アラビアータだったかな? 結構辛かったような(↓)
そして、鮭のクリームソース・タリアテッレ(↓)
キャンティ(↓)を6人で1杯ずつ分け合って、初イタリアンとしました。
お店は日本人客も多いようで、日本語のメニューがあったり、店員さんがいろいろな日本語を話せたり、とてもフレンドリーで楽しかったです。
ミラノ中央駅から地下鉄を乗り継いで、Ca’ Grandaという駅から徒歩10分くらいのDreams Hotel Residenza Pianell 10という民泊アパートメントにチェックイン。合計3泊したのになぜか誰も写真を撮っていなかったので、Booking.comから写真を拝借します。
多分これが私とくーさんの泊まったお部屋(↓)。ベッドはくっついていたのでダブルベッド状態でした。
キッチン兼リビング(↓)。基本的な食器や調理器具はあるのですが、IHヒーターの使い方がどうにもわからず、お湯は沸かせませんでした。バスルームの洗濯機も相当苦労して動かしたので、説明書が欲しかったなあ。ソファはベッドにもなるようです。
男性陣3人は、もう一部屋の寝室にダブルベッドとシングルベッドがあったので、そちらを使っていただきました。家族や同性の友達と泊まるのはいいけれど、男女混合でバスルーム1つはちょっときつかったかな?
夕飯のレストランは予約済みなので、私はここでいったんグループを離れてMさんと町に出ました。
彼女の運転で向かったのは、世界的なタイヤメーカー、ピレリ社の財団が運営する非営利現代アートセンター、ピレリ・ハンガービコッカ。さっき駅前でタワーを見た会社ですね。ちょうど日本人アーティストの毛利悠子さんの個展が開かれていました。
1980年神奈川県生まれの美術家で、フランス・リヨンやインド・コーチ=ムジリスのビエンナーレや、横浜のトリエンナーレなどに出展経験のある方だそうです。ゴム手袋やハタキ、タライや洗濯ばさみなど、日常生活で目にするもので作品を構成し、電気、磁力、空気の動きなど、目に見えないエネルギーの存在を示す作品が、ピレリの倉庫を改造した空間に展示されていました。
こちらが倉庫の外観(↓)。レンガ造りの会場は、企画展で内容が入れ替わりますが、奥にある大きな倉庫にはアンゼルム・キーファーの巨大な作品が常設展示されています。
1945年ドイツ生まれのアンゼルム・キーファーは、戦後ドイツを代表する画家で、The Seven Heavenly Palaces(7つの天上の宮殿)と名付けられた立体作品がこちら(↓)。
2004年に企画展として作られたものに、さまざまな手を加えて現在に至るそうです。鉄筋コンクリートと鉛で構成・層化された塔は、7つの精神性のレベルを登っていく神秘的な体験を象徴……わ、わからん! でも圧巻の存在感でした。
倉庫の裏に回ると、こちらには期間限定の壁画が(↓)。アラビア語なのかな? 巨大で迫力がありました。ミラノには、こうした企業の財団が運営する美術館がいくつもあるそうです。プラダ財団は有名ですね。
この後、Mさんに連れて行ってもらったのは、大型スーパーのEsselunga(↓)。入り口で専用端末を受け取って、選んだ品物のバーコードを読み込んでいくと、合計金額が表示されるという仕組みでした。会計はセルフレジで。
こんなに進化しているのに、肉やチーズ、お惣菜を買うコーナーではやっぱり店員さんと買い物客が直に話して「どれをどのくらい買うか」を伝えている(↓)のが、何かイタリアだなあと思いました。ここは譲れないんだろうな。
旅の初めなのでスーパーでのお買い物はあきらめましたが、魅力的な商品がいろいろあって、すごく買いたかった……。
Mさんに地下鉄の駅まで送ってもらって、今夜のディナーを予約しているお店に向かいます。
ちなみにガリバルディ駅(↓)で乗り換えて(一人で行動しているときは、結構マメに写真を撮れます)、

乗った地下鉄の中ではストリートミュージシャンの人がカラオケを流しながらイタリアの歌を歌っていました。皆さん割とおとなしく聞いていたのですが、曲がマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」になった途端にノリノリに! 英語圏からの観光客らしいお姉さんたちが踊りながら応えていました。
Milano Romolo駅で下車、降り出した雨の中、ミラノのお洒落地区ナヴィリオ運河近くのOsteria Grand Hotel(↓)へ。
到着時はまだ店内が空いていたのですが(↓)
あっという間にテーブルが埋まりました!
Kさんは「ここで食べたほうがいい料理」リストも持参されていて、私がそれとメニューを突き合わせながら注文。載っていない料理も多かったので、お店の人にリストを見せて代わりのお料理を推薦してもらいました(最初は言葉が出てこなくて結構焦った💦)。
今回の旅行中、1人1皿頼まずに、全員でシェアしたいと伝えても嫌な顔をするお店はありませんでした。日本人のこういう食べ方に慣れているのかも。
アンティパストはこの2皿。洋梨を載せたパテと、ドライトマトを載せたチーズのカナッペかな?
プリモピアットのパスタは幅広いパッパルデッレ(↓)と
ラビオリ(↓)。今回は北部から中部にかけての旅だったので、詰め物入りのパスタが多かったです。
セコンドピアットは「Kさんリスト」によるとミラノ風カツレツ。が、お店の人によると「あんなに薄いカツはない」とのことなので、お店独自のカツレツ(↓)を持ってきていただきました。確かにミラノ風より厚いかな?
ワインはこの2本(↓)。バルベーラ・ダルバを使った赤ワインをお店の人に選んでもらいました。
お腹がいっぱいになったので、ドルチェはカットでカフェだけ飲んで食事は終了。会計がクレジットカードになった分、チップの渡し方に最初のうちは悩まされました。ここではとりあえず、テーブルに現金を置いて退店(徐々にスキルが身に付きました)。
アパートメントに帰ったころには完全にヘロヘロです。機内で眠ったとはいえ、日本を出てから32時間くらい行動しっぱなしだったので!! 時差など気にならないくらいめちゃくちゃ熟睡しました。
以上、イタリア旅行1、2日目のレポでした~!!

