イタリア旅行に行ってきました(5日目後半)

トリノ2日目の後半です。

カフェで一休みした後は、ミラノのMさんに教わったチョコレート屋さんを物色しました。

トリノはジャンドゥーヤ・チョコ(焙煎したナッツ類のペーストとチョコレートを混ぜた菓子:ジャンドュイオット)が生まれた場所。街のあちこちに量り売りでチョコを売っているお店があります(↓)。

日本でももちろん売っているのですが、とにかく高価! ユーロ換算がいまいちできないボケた頭をいいことに、結構買ってしまいました。日本円に換算したらおしまいよ!!

この日の午後の目的地は、エジプト博物館です。エジプト・カイロにあるエジプト考古学博物館に次ぐ規模で、かの大英博物館よりすごい……と聞いたときは、「まさか」と思ったのですが、本当に申し訳ありません。とんでもない規模でした。

副葬品の数々(↑↓)。エジプトでは、死後に生前と同じ生活が送れるようにと、ありとあらゆる物が副葬品として墓に収められます。家、船、家具や食器、身近に仕える人々……。こうやってディスプレイされているのは収蔵品のごく一部で、上階の在庫置き場のようなところに山ほど蓄えられていました。ちょっとエジプトに返してあげたほうが……💦保存状態が素晴らしいパピルス(↓)も展示されていたのですが、これで驚いてはいけません。こ~んなにあるんですからっ!!!(↓)え~と、これでもまだ一部です。ピンク色のアスワン花崗岩で作られた石棺(左)。アモンホテプ3世(紀元前1386-1349年統治)の息子のジェフティメス(トトメス)王子のものだそうです。右は砂岩で作られた王族の頭部の彫刻で、白い王冠をかぶっています(紀元前1539-1425年ごろのもの)。(↓)トトメス3世(紀元前1479-1425年統治)の彫像(左)と、ラムセス2世(紀元前1279-1213年統治)の彫像。どちらも花崗閃緑岩(花崗岩)を使用しています。このあたりまでは写真を撮れたのですが、ミイラやそれに肉薄するものは何か呪われそうで撮れませんでした。なので、同行の方の撮った写真をご紹介。王道の棺ですね(↓)。そして、出た~!!! 本物っ💦(↓) 博物館の中にはすごい数のミイラが収蔵されているのですが(巻かれていた包帯だけ、素材や織り方別に展示している部屋すらあります)、死後にこうやって展示されるのってどういう気持ちなんでしょうね……。

なお、現在はピカピカのこの博物館、トリノオリンピックに合わせて改修されたのだそうです。その前に行ったことのあるMさんは、「なんとも言えない匂いがしてたのよね」と。も、もしかしてバラの香りの分類に使われる「ミルラ香」というやつですか? ミイラの加工に使われる香木ですが、昔の人にとっては結構身近な香りだったのかな……。広大な博物館を2つハシゴしたのでヘロヘロになって出口のロビーへ。さっきのお店でチョコレートを買い足してくるという元気なくーさんたちを待つ間、ベンチで座っていたら博物館のすぐ外の広場で男性がオペラの曲を歌う声が聞こえました。イタリアでは広場で楽器を演奏している人はたくさん見ましたが、本格的な歌は初めて。うっとりと聞きほれてしまいました。

よく歩いたので、夕闇のトリノの景色を愛でながらジェラートをパクリ(↓)。日本にも出店しているVenchiという有名店ですが、このときはfrutti di bosco(ベリー類)とbrutto & buono(ヘーゼルナッツ入りのチョコ)という組み合わせだったような。もちろんおいしかったです💗ディナーを予約したレストランに向かって、トリノの街を歩きます。途中、こんな素敵な建物(↓)がありました。普通に商店とかアパートメントとかになっているんですよね。本日のレストラン、Consorzioに到着(↓)。このお店が旅行中に行った中では一番モダンというか、お洒落でした。今回の旅行で行ったお店は予約しないと入れない人気店ばかりで、毎回「予約しているんですが…」と声を掛けるときにドキドキしました(予約通ってなかったらどうしよう~と思って)。そして、お洒落だけに照明が暗い! お料理の写真が全部カラヴァッジョっぽくなってしまいました(笑)。パンとグリッシーニ(左)と魚のフリット(右)かな?フリットに加えて、パリパリした生地の上に玉ねぎやチーズを載せたお料理(左)と、ガスパッチョのような冷製スープ(右)をアンティパストとしてオーダーしました。プリモ・ピアットはリゾット(左)とトルテッリ(右)。左はどうみてもとろろですね~。ワインはこちらでした(↓)。前夜同様にKさんのリクエストでネッビオーロを使った2本。同行のHさんがChatGPTにラベルを読み込ませて、「ソムリエ風に解説」してくれるのが楽しかったです。内容はすっかり忘れちゃいましたが💦そして、この日はセコンドをパスしてドルチェに進んだようです。パンナコッタ(左)とジェラートとカラメル?(右)こちらはジェラートとパンナ(生クリーム)(左)と、ケーキにカスタードクリームをかけたもの(右)かな? 自分で頼んだのはパンナコッタだったので、ほかのドルチェの名前をチェックしていませんでした~💦ということで、充実のトリノ滞在は終了。

正直、イタリアに住んでいたころはミラノ以北の街というのは歴史が浅くて、特に見るべきものがないと思っていたのですが、なんのなんの、とんでもなく充実していました。今回の旅で、行ったことがなかったのはこの街と最終日のキャンティだけだったので、その意味でも印象深かったです。

やはりイタリアの街というのは、奥が深い。とんでもない文化財をたくさん持っている。

あ、トリノ名物らしい「トリュフ」だけ食べ忘れました~!!!

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