『光る君へ』予習の京都旅行その2

2日目はあさイチに上賀茂神社に向かいました。

いつでも澄んだ爽やかな風が吹き抜ける、京都で一番好きな神社です。

境内手前の参道は、工事が終わってとても美しく整備されていました。

広い境内では、葵祭の際に競馬神事が行われるんですよね。

『遙か2』のCDドラマにも登場しましたが、実際に見るとものすごい迫力です。

お祭りの間は、この神馬舎(↓)に本物の白馬が入ります。

細殿の前の立砂(↓)は上賀茂神社のシンボル。年末なので干支の龍の絵が飾られていました。

お正月を前に、手水舎がとてもきれいに整えられていました。こちらは橘手水(↓)。

橘の葉と実、それに鉢の上のスペースには八咫烏のお人形がたくさん飾られていました。

1628年に造替された楼門(↓)。鎌倉時代にはすでにあった建造物です。

楼門をくぐると中門、拝殿へと続きます。名物の大きな矢には、破魔矢ではなく「守護矢」と書かれていました。

藁で編まれた宝船(↓)。神社によって亀だったり、鶴だったり、いろいろな意匠があります。

さて、『光る君へ』に話を戻します。

楼門の手前には片岡橋という屋根付きの橋(↓)があります。

この橋を渡ったところにある片岡社(↓)は、平安時代から縁結びや恋愛成就、安産などの御利益で知られていました(年末のお掃除中だったので、ちょっと見にくいですが)。

紫式部もこの社を詣でて、以下のような歌を詠んでいます。

「ほととぎす 声まつほどは片岡の もりのしずくに たちやぬれまし」

(ほととぎすの声を待つ間は、片岡社の森の梢の下で朝露のしずくに濡れても、ずっと待っています)

想い人をほととぎすに例えた恋歌だそうです。境内には歌碑(↓)もありました。

『光る君へ』第一回放映日には主演の吉高さんと柄本さんが訪れたそうで、上賀茂さんも推しまくっています(笑)。

今年はこちらもますますにぎわいそうですね。

 

次に向かったのは今宮神社(↓)。

こちらも平安時代から御霊会や花鎮めの祭り「やすらい祭」で知られる神社です。

こちらの御朱印はとっても華やかで、見開きでやすらい祭の花笠を描いてくださいます。

昨日の正法寺に登場した五代将軍綱吉の母、桂昌院は、こちらの神社の再興にも力を尽くしたとされています。

京都・西陣の八百屋に生まれた人なので、京都の寺社に思い入れがあったのでしょう。

ちなみにこちらの手水舎(↓)もきれいでした。

 

次に立ち寄ったのは、紫式部の墓所(↓)!

あったのね、そんな所!!

なんと、小野篁と隣り合った墓所になっていました。

小野篁はその優秀さから、昼間は朝廷で官吏を、夜間は冥府において閻魔大王のもとで裁判の補佐をしていたという伝説がある人物。

(↓左が紫式部の墓、右が小野篁の墓です)

彼は853年に亡くなっているので、970年代に生まれたと言われる紫式部と時代は重なっていません。

ではなぜここに? 墓所の看板の説明に驚きました。

「人々の愛欲を書いた紫式部は、ふしだらな絵空事で多くの人々を惑わせたとして、死後は地獄行きになったと言われていた。

そこで源氏物語の愛好家たちは、閻魔大王の補佐をしていた小野篁の墓を紫式部の墓の隣に移動させ、彼女を救って欲しいと祈りを捧げた」

え~、小野篁さん、いい迷惑では?💦

熱烈なファンたちの愛に包まれて、紫式部はこの地に眠っているのです。

 

さて、ここから電車に乗って向かったのは宇治です。

宇治市源氏物語ミュージアムは、年末のため閉館中。

春にはNHKの大河ドラマ館もオープンするらしいので、もう一度足を運びたいですね。

最初に向かったのは宇治神社(↓)でした。

祭神の「菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)」が、この地に向かう途中道に迷った際、一羽の兎が現れ「振り返り、振り返り、この地に道案内をした」という故事にちなんで、神社のシンボルが「見返りうさぎ」になっています。

ちょうど御朱印帳が終わるタイミングだったので、1冊購入!

 

神社の神紋は橘の花で、境内にも植えられていました(↑)。

うさぎ(見返っている子もいますね)と橘の取り合わせがかわいいです。

 

お隣りの宇治上神社(↓)はスケールの大きいお社。

国宝である本殿(↓)には平安時代後期に伐採された木材が使われているそうです。

向かいにある拝殿(↓)は鎌倉時代の創建。内部がとても雅でした。

源氏物語の宇治十帖の舞台である宇治には源氏物語関連のモニュメントが豊富で、植えられている椿の名前もこんな感じ(↓)。

宇治川のほとりには、小舟で漕ぎ出す浮舟匂宮の像(↓)が立てられています。

 

宇治観光の仕上げはもちろんこちら(↓)。平等院鳳凰堂です。

神々しいですね~。この平等院を創建したのは藤原道長の息子、頼通です。頼通って『遙か』クラスタにはたまらんお名前ですね(笑)。

これまでどちらかというと、鎌倉時代の源頼政の乱や宇治川の先陣争いなどにフォーカスしがちだったのですが、久々に平安時代に思いを馳せることができました。

 

本日の観光はここまで。

昨日の28000歩のせいで筋肉痛がひどくて、途中から下りの階段も坂道もほとんど歩けなくなってしまったのですが、宇治の薬局の方にとても親切に塗り薬やサポーターを紹介していただいて、何とか乗り切ることができました。

本当にありがとうございました!

この後は伏見に移動して、いつもの鳥せいさんで☆船長さんゆかりさんと合流して忘年会をしました。

さらに今年は、戻った京都駅でなつおさんにも合流できて、全員でカラオケ大会までやっちゃいました。

夜遊びがものすご~く久しぶりだったのでうれしかったです!

お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!!!


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