春バラのレポ②

春バラレポ続けます。

まずはバラ以外のお花から。水生植物園のアヤメ(多分)(↓)。アヤメとショウブと杜若を見分けるのはなかなか難しいですね。

深大寺の境内にあるナンジャモンジャの木(↓)。一年に一度、見事な花を咲かせます。正式名称は一ッ葉櫤(ヒトツバタゴ)。何の木か分からずに「ナンジャモンジャ」と呼んでいたことから、この名が知られるようになったそうです。そしてシャクヤク園の芍薬も満開でした。ひと重咲きのみらい(↓)。バラ咲きの滝の粧(↓)。蕾の淡い桃色から徐々に白色に変化する冠咲きの花香殿(↓)。半八重咲き? 薄紅色の鮮彩(せんさい)(↓)。バラ咲きの紫芙蓉(↓)。名前に惹かれますね~。バラ咲きの真田錦(↓)。シャクヤクの最後は存在感抜群の大椿(↓)。堂々たる一輪でした。

 

さて、ようやくバラ園へと進みます。今回はボランティアガイドのYさんのツアーに入れたので、そこで聞いた解説も入れてみます。

2009年に世界バラ会連合優秀庭園賞を受けた神代植物公園のバラ園は、中央が低くなった沈床庭園という形式で、某乙女ゲーム『アンジェリーク』に登場する公園とそっくり。

園内のつるバラは、ベッド仕立て、フェンス仕立て、アーチ仕立てなどで展示されています。

ベッド仕立てのつるバラ、エバーゴールド(↓)。色の濃い花が良く香るそうです。

フェンス仕立てのコモドーレ(↓)。前回は咲いていなかった、鮮やかな紅色のつるバラです。アーチ仕立てのエメラルド・アイル(↓)。あ、左にちょっとだけYさんが写っています!京成バラ園芸作出の鮮やかなバラ、錦絵(↓)。花の内側から発光しているような目を引く色合いです。資生堂の薔薇園シリーズに採用された、華やかな香りのバラ、芳純(↓)。愛用してました~!フランス・メイランド社作出のマジョレット(↓)。形が美しい!私が熱愛する日本生まれのバラ、ブラックティー(↓)。岡本勘治郎さん作出です。この色合いがたまらない!京成バラ園芸作出の銀世界(↓)。フロリバンダ(房咲き)の端正な美しさが際立っています。アメリカ生まれのサマーサンシャイン(↓)。明るい夏色のバラです。フランス・メイアン社作出のチャールストン(↓)。咲き始めは黄色で、太陽の光を浴びてどんどん花色が濃くなり、最後は真っ赤になります。赤くなると、花びらの質感がビロード状になるのが特徴。ちなみにフロリバンダ種は剪定してはいけないそうです。すべて咲くまで待ちましょう!ドイツ・コルデス社作出の黄バラの傑作、フリージア(↓)。名前の通り、香りも素晴らしいです。アメリカ生まれのヘレン・トローベル(↓)は、独特のサーモンピンクが特徴。
こちらもアメリカ生まれの名花、ダブルディライト(↓)。「2つの喜び」は、姿と香りを指し、白から赤へと花色が変化していきます。神代植物公園の開園50周年を記念して生まれたクイーン・オブ・神代(↓)。黒バラに近いゴージャスな紅バラで、香りはダマスク系です。ベルギーの名花、パスカリ(↓)。とにかく花の形が美しい品種です。フランス・メイランド社作出のゴールド・バニー(↓)。花びらは黄色から白へと変化します。ミスターローズ・鈴木省三さん作出の花房(はなぶさ)(↓)。朱色が輝いています。ドイツ・コルデス社作出のゴールド・マリー(↓)。双子みたいに咲いていますね。黄バラと紫のバラはドイツに名花が多い気がします。アメリカ生まれのクイーン・エリザベス(↓)。バラはたいてい育てるのにとても手がかかるのですが、こちらは手入れいらずの品種。そのかわりに背がとても高くなるので、剪定しないと花が見えないところで咲くようになります(笑)。ドイツ生まれのつるフラウ・カール・ドルシュキ(↓)。つぼみの時はピンクがかっていますが、開くと純白になります。鈴木省三さん作出の名花、聖火(↓)。花びらの縁が色違いになっているのを覆輪と呼びますが、この花は覆輪が黒っぽく変わっていくので、燃えているように見えます。アメリカ生まれの美しい白バラ、マウント・シャスタ(↓)。白バラは雨が一度降っただけで花びらに斑が入ってしまうので、こういう姿を見られるのはラッキーなのです。同じくアメリカ生まれのバラ、ガーデン・パーティー(↓)。名花ピースを親とする品種で、ティーの香りがします。おおらかで軽やかな花です。デンマーク生まれの迫力ある紅バラ、イングリッド・バーグマン(↓)。バラの殿堂入りしている名花です。こちらは新しい品種を集めた花壇で咲いていた日本生まれのバラ、常夏娘(↓)。2018年作出です。こちらは1990年京成バラ園芸作出の桜霞(↓)。そのまま花束にできそうですね。1984年生まれの紅孔雀(↓)。個人育種家の佐藤 亘さん作出です。1969年京成バラ園芸作出の新雪(↓)。ほんのりピンク色がかっているのが美しいですね。ブルー・ムーンは1964年ドイツ・タンタウ社作出の元祖青バラ。こちらのつるブルー・ムーン(↓)はアメリカで1981年に作出されました。

1930年オランダ生まれのコンテス・バンダル(↓)。バンダル伯爵夫人、もしくはバンダル女伯爵という意味かな? オランダ語だとファンダルと読む可能性も?大輪を咲かせるつるバラ、グランド・ホテル(↓)。1972年北アイルランド生まれだそうです。1960年ドイツ・タンタウ社作出のスーパースターを、1971年にアメリカでつるバラにしたのがこちら(↓)。洋館の垣根に咲いているのがとても似合うつるバラの名花、ピエール・ドゥ・ロンサール(下右)。花色がもっと薄いブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール(下左)という品種もあることを知りました。どちらも残念ながら香りはほとんどありません。フランスで1963年に生まれたつるサンライト(↓)。かなり古い品種ですね。

ドイツ・コルデス社作出の1984年生まれのブルー・リバー(↓)。濃い藤色で、咲き進むと外側の花びらに赤紫がのります。香りは「これぞ青バラ」という感じ。お気に入りです。

とげがない珍しいバラ、つるサマー・スノー(↓)。こちらはつる性のバラが元の品種で、そこから枝変わりでサマー・スノーという四季咲きフロリバンダ種が生まれたそうです。

イギリスの育種家デビッド・オースチンが1983年に作出したグラハム・トーマス(↓)。オールドローズの研究家の名前だそうです。ティーの香り。フランス・メイアン社作出の、1957年生まれのサラバンド(↓)。舞踏曲の名前だそうです。サラバンド(↑)もこちらのシティ・オブ・ヨーク(↓)も花びらの数が少ないので「一重咲き」と言いたくなりますが、バラの一重咲きは花びらが5枚までと決まっているので、これらは半八重咲きに分類されます。一重咲きの名花、デンティ・ベス(↓)。花びらの裏が濃いピンクで、表は白。裏の色が透けて、薄いピンクに見えるのです。バラの殿堂入りのサリー・ホームズ(↓)も一重咲きです。色づき方が美しい!こちらは半八重咲きの白バラ、ホワイト・マジック(↓)。花弁が少ない花にもそれぞれの美しさがありますね。上皇后の美智子さまが皇太子妃時代に、イギリスの育種家ディクソン氏から捧げられたバラ、プリンセス・ミチコ(↓)。「美智子さまのイメージと違わない?」と思うかもしれませんが、これはイギリス人が大好きな色と形なのだそうです。一番好きな花を贈ったんですね。「神代バラコレ」コンプリートのために、ずーっと咲くのを待っていた北斗(↓)。鈴木省三さん作出のバラです。美しい……!ドイツ・コルデス社作出のうっとりするほど美しい青バラ、ブルー・バユー(↓)。香りはとっても淡いです。うっすらと色づく控えめな印象のバラ、ロココ(↓)。ドイツ生まれです。ロココ(↑)の育種家、ハンス・ユルゲン・エバースが作出したヘルツ・アス(↓)。ドイツ語で「ハートのエース」という意味になります。この花はアーチ仕立てなので、不思議の国のアリスのハートの女王様を思い出しちゃいます。

さて、ようやく大トリです! 神代植物公園の春バラ、最後にご紹介するのは、おなじみの夕霧(↓)。savaさんに捧げます!!

長々とお付き合いいただきましてありがとうございました!

が、この後横浜にも春バラ見に行ったんですよね~💦。

春バラレポはまだ続くのであった……。


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