春バラのレポ①
や、やっとバラまでたどりつきました。
ガンガン行きます。
まずはバラと同じ時期に咲く芍薬から。
やっぱり美しいですね~。こちら(↑)は紫芙蓉という品種です。こちら(↓)は金雲。扇咲きと呼ばれる咲き方です。こちら(↓)は舞容(ぶよう)。舞っている姿を思わせるんですね。珍しい花色のハイヌーン(↓)。菊にも似た複雑な花びらを持つ清和の友(↓)。見事な深紅の芍薬、レッド・チャーム(↓)。こちらはバラ咲きと呼ばれる咲き方の大椿(↓)。サーモンピンクが美しいコーラル・シュプリーム(↓)。一重咲きの菅平(↓)。ほかにもいろいろな花が咲いていました。こちら(↓)はネギ属のアリウム・二グラム。ツヤツヤテカテカと光る、手工芸品のようなラナンキュラス(↓)。花房がかなり伸びた藤棚(↓)。八重の藤(↓)も咲き揃っていました。可憐なクナウティア・アルベンシス(↓)。変わった咲き方のツツジ、胡蝶揃(こちょうぞろい)(↓)。こちらもちょっと変わったツツジ、四手車(してぐるま)(↓)。清少納言を思わせる名のツツジ、春の曙(↓)。
さて、ではいよいよバラです。
去年から神代植物公園のバラの写真で自分の図鑑が作れるアプリ、「神代バラコレ」(↓)のコンプリートを目指しておりまして、
そのため、春しか咲かないつるバラを中心に撮影しました。バラコレで撮影すると、こんな風にキャプションが付くので便利です。
名称に「つる」と付いているのは、元になるバラを品種改良してつる性にしたものだそうです。コンフィダンスも、元の種類がメインの花壇に咲いています。つる性のバラは、必ず上へ向けて茎を這わせるようにします。下を向けてしまうと、その枝には花が咲かなくなるのだそうです。ちなみに元のマリア・カラスはこんな花(↓)です。それぞれに美しいですね。開花時期が長い点もうれしい品種です。
こちらはつるレディ・ヒリンドン(↑)。バラの香りは大きく8種類に分かれますが、レディ・ヒリンドンはティーの香りの代表種です。「午後の紅茶」のような見事なティー香が楽しめますよ。(↑)ドイツの都市名を冠した、ドイツの種苗会社コルデス社のバラです。花色が魅力的な四季咲きのつるバラ(↑)。なお、「つる」と付いていないのは、もともとつる性の品種だそうです。(↑)名前からわかる通り、スペインの育種家、ペドロ・ドットの代表作だそうです。フランス・メイアン社作出のミニチュアローズ(↑)です。かわいらしく華やか。このつるバラの親品種ミセス・ピエル・S・デュポンは、黄色ばらの初期の名花だそうです。1878年にフランスのピエール・オジェが作出した品種(↑)。長く愛されているんですね。ビショップ(司教)じゃないの? と思ったら、ドイツ語でした。ビショッフスシュタート(Bischofsstadt)司教座という意味で、Paderbornは町の名前。カール大帝の宮廷があった場所だそうです。こちら(↑)はノワゼットと呼ばれる系統のバラです。アメリカ・サウスカロライナ州で、人工交配で生まれました。ピンクで返り咲き性の良いつるばらとして知られています。
めっちゃドイツ語っぽいなあと思ったら、ウルムというドイツの都市にある大聖堂にちなんでいるそうです(↑)。ドイツ・コルデス社作出。こちらはつるピース(↑)。おなじみのピースのつる性品種です。ビロード調の深紅色のバラの元祖、クリムゾン・グローリーのつる性品種(↑)。まさにバラ色の品種です(↑)。フランス・メイアン社作出で、芳香も魅力。つるマルディグラ(↑)。ドイツ・コルデス社作出ですが、マルディ・グラはフランス語で、謝肉祭の最終日を指します。絞りが入った珍しいつる性のバラです。作出国も作出年も不明な、謎の多い品種。英語だと「バーニングラブ」となる情熱的な名のバラです(↑)。ドイツ・タンタウ社作出。
これは英語読みしていますが、ドイツ・コルデス社のバラで、ドイツ語のSympathie(ズィンパティー)が正式名称。
フランス・デルバール社作出のバラ(↑)ですが、名前はイタリア語ですね。「最も高い」tallestという意味なので、つるバラにぴったりです。
S女史熱愛の品種です(↑)。スペクトラムの複数形がスペクトラになるそうで、「連続体」あるいは「範囲」といった幅を示す言葉になります。一つの枝にさまざまな色合いの花が咲き、時間と共に変化していくのでまさにスペクトラ。次にご紹介するエメラルド・アイル(↓)と共に、アイルランド生まれのバラです。ゴージャスな赤バラですね。あ~、もう美しすぎるよ、エメラルド・アイル!!(↑) めっちゃお気に入りのバラです!
長々とお送りしてきたつるバラ紹介、最後はこちらに締めてもらいましょう。ロイヤル・スカーレット・ハイブリッド(↑)。1926年生まれのイギリスのバラだそうです。
ということで、お付き合いありがとうございました! つるバラの美しさ、種類の豊富さを知ることができたのは大きな収穫でした。