迎賓館&サントリー美術館
さすがに前回のブログは長すぎたので、今回はサクッと終わらせます~!
先日、S女史にお誘いいただいて初めて迎賓館に行ってきました!
そうなんですよ、一部のエリアを除けば、予約なしで見学できるんですよ!
今回、四谷の駅から迎賓館がものすごく近いことを初めて知りまして、もっと早く来るんだった~!! と強く強く思いました。
まあ、一般公開は2015年以降だそうですが。写真撮影は外観のみOK。
入館時に係員の人に「中にあるものはすべて基本的に国宝なので、気をつけて」と言われてビビりました。
花鳥の間の『七宝花鳥図三十額』は本当に素晴らしくて、花々と鳥の組み合わせを描いた日本画と、それを見事に七宝で再現した技術力(現在では再現不可能だとか)にただただ感動。思わず写真集を買ってしまいました(笑)。
建築様式や内装はフランス風ですが、要所要所に日本的なモチーフが取り入れられていて、そういうものを見つけながら回るのも楽しかったです。内部を見学した後、迎賓館の庭園を見学することができます。こちら(↑)は大噴水。
大噴水越しに迎賓館を振り返るとこんな感じになります(↓)。花壇もきれいに整えられていました(↓)。正面に回るとこんな感じ(↓)で、屋根の上には日本の甲冑のモチーフが飾られています。この角度(↓)から撮ると、松がしっかり入るのがさすが日本の迎賓館ですね。門(↓)は完全にベルサイユ宮殿風ですね。でも、上に菊の御紋があるのです。迎賓館の中にはボランティアガイドの方たちがいらっしゃるので、お話を聞くのをお勧めします。
音声ガイドも借りていたのですが、さらにディープな情報を聞けますよ~!
この迎賓館は西洋の宮殿と違って電気が使える前提で作られているので、暖炉は実際には使用できないとか、蝋燭を使用するシャンデリアよりも高い位置にシャンデリアが配置されているとか……。
見学の後は、迎賓館赤坂離宮前休憩所でランチにしました。
こちらが迎賓館カレーと固めのクラシックプリン(↓)。名前のインパクトが素晴らしい迎賓館ロール(↓)。お茶だけでも、ビール片手に豪華に食事でもどちらも可能なスポットなので、覗いてみてください。
さて、迎賓館見学の後にまだ時間があったので、われわれはサントリー美術館に向かいました。
私の記憶では赤坂見附駅のそばにあるから近いはずだったのですが、いつの間にか六本木駅そばに移転していました!!(2007年に移ったらしい……)。
ここで6月25日まで開催中なのが「吹きガラス~妙なるかたち、技の妙」展です。
紀元前1世紀中頃、ローマ帝国下の東地中海沿岸域に始まったと言われるガラス工芸。
展示ではローマ時代のさまざまなガラス製品と共に、それを現代で再現してみたものも並べられていました。
2世紀や3世紀に作られたガラス器の精密さにびっくりです。
次にガラスの製作技術が大きく発展したのが、15~17世紀頃のイタリア、ヴェネチアです。
写真OKだったのがこちら(↓)の船形水差。こ、高度すぎる!!
この時代に、レースガラスの手法も生み出されています。
これ(↓)は現代の作品ですが、中央部分や台座の部分にレースガラスの手法が使われています。こちら(↓)は網目模様の中に気泡を等間隔に施す「レッティチェッロ」という技法。どうやって作るかの動画もあったのですが、高度過ぎていま一つ理解できませんでした
一方、独自の発展を遂げたのが東アジアの吹きガラスです。
ベネチアのように大がかりな作品を生み出す技術はありませんでしたが、そのかわりに繊細で小ぶりな美しい傑作が生まれています。
18世紀に日本で作られた藍色ちろり(↓)18~19世紀に日本で作られた紫色ちろり(↓)色も形もとても美しかったです。
そして、明治時代に日本のガラス産業の発展に大きく寄与したのが、かき氷の器でした(↓)。確かに、色とりどりの工夫に富んだデザインですね。町の工場で作られ、作り手の名前もわからないものがほとんどだそうですが、そういうところに多くの名工がいたのでしょう。
私はこのカップ(↓)がお気に入り会場にはガラス製の現代アート(↓)も展示されていて、吹きガラスの歴史を俯瞰することができます。そして! ミュージアムショップでは現代作家さんたちの作品が販売されているんです。
や、やるなサントリー美術館!
アートを置くスペースもお財布の余裕もない私たちは、1階に特設されていたアサヒスーパードライの立ち飲みバーでお疲れ様の乾杯をしました。あれ、アサヒ飲んじゃってよかったのかな?(笑)S女史、1日お付き合いくださってありがとうございました!!