ラジオドラマ「虹彩」で忘れられない体験！

中原茂さんがツイッターなどで告知されていたので、すでに聞かれた人も多いと思いますが、オリジナルのラジオドラマ「虹彩」が配信されました。
中原さんのラジオ番組「ただ風の中で」のスポンサーでもあるyuhakuさんの提供で制作されたこちらのドラマは、以下のURLで聞くことができます。
第1話
https://spotifyanchor-web.app.link/e/Sru3er6bUyb
第2話
https://spotifyanchor-web.app.link/e/PxiR9m6bUyb
第3話
https://spotifyanchor-web.app.link/e/uo4adj6bUyb
エピローグ：ましろなぼく
https://open.spotify.com/episode/4X9865KXvS2dYQFs1VivDL

久々に中原さんの演技を堪能できる内容となっていますので、ファンの方はぜひ！

 

実は、このドラマに少しだけかかわらせていただくことができました。
個人的には一生の思い出になりそうな体験だったので、少しレポしますね。

 

Facebookで運営されていた中原さんのファンコミュニティがクローズする際に、「興味がある方は」と控えめにアナウンスされたのがこのプロジェクトだったのです。
私も何をするのかよくわからないまま協賛させていただいたのですが、リターンがすごすぎて！！
まず、ドラマの台本がメールで送られてきました。
「おお、これが台本！！」
と、早速プリントアウトして、ト書きがない台詞オンリーの内容だったので、中原さんはこの役をどんな風に演じられるのだろう、ほかの方たちは？　と想像を膨らませました。
そして！
なんとZoomで行われた収録前の読み合わせ稽古を見学させていただくことができたのです！

 

アニメや洋画のアテレコではこういう稽古はなくて、いきなりテスト→本番だそうで、慣れている中原さんは最初から完成クオリティ！
もちろんほかの皆さんも素晴らしかったのですが、演出の菅沼さんの指示でどんどん演技が変わっていくのがとても興味深かったです。
やっぱり読み合わせの稽古というのはとても大切なんですね。
なお、最初の稽古の際に「ここの台詞、もしやる気があれば担当してもらいますが」と、協賛者３人に振っていただいて、「え、じゃ、じゃあ、記念になるのでぜひ」と答えたのですが、そこからは緊張しちゃって大騒ぎでした。
だって、中原さんも参加されている読み合わせで、一言とはいえ台詞を言うんですよ～！！
皆さまに励ましていただきながら、頑張りました。

 

合計３回の稽古の後、ついに収録日がやってきました！
収録前には中原さんと少しお話しする時間もいただけて、ファン的には昇天ものですが、平常心を失わないために「これは仕事、これは仕事」と自分に言い聞かせて仕事モードでお話ししてしまいました。
じゃないと心臓がもたないじゃないですか～！！

 

私は自分の仕事で収録の立ち合いをすることがあるのですが、基本的にガラスの向こうにナレーターさん、こちら側にスタッフがいて、お互いの姿が見える状態で行っています。
ところが今回の収録スタジオでは、声優さんのいる録音ブースは完全に密室。
ミキサーさんや演出の菅沼さんがいる副調整室から、録音ブースの内部をカメラの映像で見る形式になっていました。
これはね～、録音ブースにいる人間には相当な恐怖ですよ～。
スタッフさんのリアクションがまったく見えませんからね～！！
私は副調整室で厳しい意見を聞きながら見学していたので、「じゃあ、録音ブースに入って」と言われたときはビビりましたわ～(笑)。

 

声優さんのシビアなお仕事現場をしっかり見せていただくのは初めてだったのですが、本当に大変なお仕事なのだと思いました。
たとえばモノローグ１つとっても、「ある出来事を数年後に回想している」「当時の現場での気持ち」「当時の出来事をその日の終わりに回想」のように時系列が異なり、これを声で表現しなくてはなりません。
ほかにも「幼稚園時代」「中学時代」「高校時代」「成人後」を演じ分けたり、LINEで打っている文章のモノローグがあったり、いったい何種類の声を出さなきゃいけないんだ～！！
こういった基礎的な演じ分けができた上で、ストーリーに沿った感情表現を行っていくのですから、相当に複雑な演技の組み立てが必要になります。
演出の菅沼さんのリクエストで同じ台詞をトーンを変えながら何回も演じたり、マイクの前に立ちっぱなしで２時間以上過ごしたり、喉が強くて体力もないと務まらないお仕事なんだなあ、とあらためて思いました。
そんな中でミスのない安定した鮮やかな中原さんの演技、わかってはいたけれど本当に素晴らしかったです。

 

こういう澄み切ったよく響く声の方たちの中に入るのって、本当につらいですね。
声は汚いし、短い台詞なのに噛むし、めっちゃ平板だし、これまで『コナン』の映画に出てくる素人ゲストさんを心の中で罵っていたけど(笑)、自分がそれになっちゃいました～
第１回と第３回に一言ずつ出てくる肉屋のおばさんですので、拙さは許してくださいませ～！！
でも本当に楽しかったし、貴重で忘れがたい経験でした。
もしまたドラマの企画があったら、絶対参加したい！！（いや、出演するかはともかく）
中原さんファンの皆さま、ぜひ今度はご一緒しましょう！！