3年ぶりに復活! 年末京都旅行その1
今さらですが、明けましておめでとうございます!
昨年末は、コロナのためにあきらめ続けた恒例の京都旅行に、ついに行くことができました!
ということで、サクサクとレポします!好天に恵まれた一日目、富士山を眺めつついつもよりちょっと遅めに京都に到着しました。
何せいつもだと、9時前には着いていますからね(たいてい4時起き)。
で、最初に向かったのは、今まで訪ねたことがなかったこちらです(↓)。大覚寺。
太秦からほど近いこちらは、時代劇の撮影場所としても有名だそうです。
歴史等ほとんど調べずに、「行ったことないから行ってみたい」とくーさんにお願いしたのですが、来てみたら弘法大師のマブダチらしき嵯峨天皇の離宮から発展したお寺で、弘法大師推しのくーさんにも喜んでいただけました。大玄関に展示されている、伝後宇多法皇愛用の輿(こし)(↑)。
この法皇は13世紀の方なので、後世の復元と思われます。さて、いよいよ宸殿へ。お庭もきれいに整えられています。おおお!! 御所だ~!!
手前に右近の橘、奥に左近の梅(こちらでは桜でなくて梅です)が植えられています(↑)。見事な半蔀が並ぶ庇(↑)。タイムスリップしたような気がしますね。半蔀の金具にあしらわれたセミの意匠(↑)。門跡寺院である大覚寺は、江戸時代の初めに後水尾天皇からこの宸殿を賜ったそうです。平安を感じさせるアングル(↑)。もともとは徳川二代将軍秀忠の娘で、後水尾天皇の皇后となった東福門和子が使用していた女御御所だったとか。宸殿の前にある勅使門(↑)。天皇の勅命を携えた勅使を迎えるときや、寺の主たる門跡が外出する際のみ使われます。宸殿とほかの建物を結ぶ村雨の廊下(↑)。縦の柱を雨、直角に曲がる回廊を稲光にたとえて、この名が付いたそうです。
防犯のため、天井を低くして刀や槍を振り上げられないようにしてあるのだとか。法隆寺の夢殿を模した勅封心経殿(↑)。嵯峨天皇をはじめ、歴代の天皇が記した般若心経を納めていて、ここから伸びた綱に前殿で触れることができます(前殿は撮影不可)。鏡のように美しい大沢池! ……は、何と清掃のため水抜き中!!(↑)まあ、こんな風景もレアだと思って楽しむことにします。大沢池のほとりに建つ心経宝塔(↑)。嵯峨天皇の般若心経写経1150年を記念して建てられたそうで、1150年って区切りとしてアリなのでしょうか?20基を超える石仏群(↑)。平安時代後期に作られた古い物もあるとか。池の底にはこんな溝(↑)が隠れているんですね。水路なのかな?冬の京都で最も目についた南天(↑)。「難を転じる」縁起のいい植物なので、植える方が多いのでしょう。名古曽の滝跡(↑)。小倉百人一首で「滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ」と詠まれているので、枯れたのはかな~り昔なのでしょうね。松が二本立つ菊ヶ島(↑)。ここに咲く菊を嵯峨天皇が手折り、花瓶に挿したのがいけばな嵯峨御流の始まりだそうです。平田春一・島田保子等詠碑(↑)。サザンカを散り敷いた佇まいが美しかったです。
ということで、初訪問の大覚寺を満喫しました! 次は池に水があるときに行ってみよう!
続いて向かったのはこちらです(↓)。北野天満宮(↑)。お友達の息子さんの合格祈願のために参りました!楼門の内側には、西陣の職人の方たちが作った藤原道長の衣裳(↑)と紫式部の衣裳(↑)が展示されていました。来年の大河ドラマを先取りしているのかな?天満宮の花手水(↑)。色とりどりの花に牛までいて、にぎやかです。立派な三光門(↑)を入って本殿に向かいます。
おっとその前に忘れちゃいけないこちら(↓)。「遙か」ファンにはおなじみの火之御子社(↑)。さまざまなシーンが頭に浮かびます。お守りをいただいてから、本殿前の飛梅(↑)にもごあいさつ。きっと合格させてくださいね!!
この日最後に向かったのは、北野天満宮の裏手にあるこちら(↓)です。平野神社(↑)。平安遷都とともにこの地に建てられた長い歴史を持つ神社で、後白河法皇の妃である平滋子が頻繁に参詣したと言われています。拝殿(↑)。大覚寺の宸殿を使っていた東福門院が寄進したと言われているそうです。すえひろがね(↑)。日本最大級の餅鉄(べいてつ)という説明が付いていました。
餅鉄は河川で流されて摩耗し、円盤状になった磁鉄鉱のことだそうで、磁石を引き付けます。
この石にも磁石が二つくっついていたので、付けたり離したりして試してみました。本殿(↑)。晴明神社に似た佇まいですね。御神木のクスノキ(↑)。青空に映えて、とても美しかったです。境内のスイセン(↑)。平野神社は桜で有名なのですが、ほかにもいろいろな花や植物が植えられていて、とてもきれいでした。
北野天満宮を訪れた際には、ちょっと足を延ばして訪ねてみてください!
ということで、1日目は終了!
昼ご飯を食べる暇がなかったので、夜はしっかりたっぷりの洋食(↓)を北大路のはせがわさんでいただきました。丹波ワインというのを初めて飲んだのですが、ラベルに後白河法皇の編纂した「梁塵秘抄」の今様が書かれていてうれしかったです!「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん」
後白河法皇のイメージは、西田敏行さんというより、やっぱり松田翔太さんかな~。
以上、1日目でした!!