イタリア旅行に行ってきました(8日目前半)
ついにフィレンツェです。ボローニャ中央駅(↓)から高速列車フレッチャロッサで30分で到着という楽な移動。

が、フィレンツェの駅がとんでもなく混んでいました!
ここまでちょっと通好みの街を選んでいたためか、そこまで「オーバーツーリズム」を感じずに済んでいたのですが、ここで思い切り味わわされました。こ、これが噂の……!
今回、ヴェネツィアとかローマとかを旅程に入れなくてよかった!
民泊第二弾の宿のチェックインが午後なので、駅に荷物を預けてとりあえず街に出ます。
が、街ももちろん混んでるんだよ~💦
まずは駅のそばの教会へ(↓)。フィレンツェの中央駅はサンタ・マリア・ノヴェッラ駅という名称なのですが、これがこの教会の名前なのです。じゃあ入るぞ~と入り口に向かったら、何か張り紙が……。
「教会の財産が盗難に遭ったので、一般の見学はしばらく中止します」
なに~~っ???!!
そんなふざけた理由が、と腹が立ちましたが、そのあとすぐにルーブル美術館の盗難事件が起きたので、案外本当だったのかもしれませんね。
まあ、中は見たことがあるのであっさりあきらめて、私はぐるーっと教会の裏手に歩き出します。
意図がわからずについてくるおじ様たち……。
あった~!!(↓)

そう、知っている人なら知っている、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局です。
13世紀にフィレンツェに移住してきたドメニコ会の修道僧たちが、後にサンタ・マリア・ノヴェッラ教会となる修道院で始めた世界最古の薬局で、現在は世界各国に支店を持つ高級化粧品店としての地位を確立しています。
そもそも修道院って結構こういうビジネスが盛んなんですよね、ドン・ペリニヨンも修道院発だし、日本にもトラピストクッキーやトラピストバターがあるし……。
で、その店舗がすごかった(↓)。教会の一部を使っているようで、14~15世紀の壁画が残っているのです。左下は最後の晩餐、右下は弟子の足を洗うイエス。
このシーンは個人的に好きな「ユダの接吻」ですね(↓)。イエスを捕らえに来た兵たちに、「これがイエスです」と示すためにユダが接吻をするのです。パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂のユダの接吻(正面から向き合っている)もいいですが、これも何か……愛と哀しみが感じられますね。ユダの解釈は、遠藤周作さんの『イエスの生涯』推しです。
こちら(↓)は上段が捕らえられて嘲弄されるイエス、左下が鞭打たれるイエス、右下が十字架を背負うイエスです。
こちら(↓)は上段が磔刑、左下が十字架から降ろされたイエス、右下が復活したイエスです。駆け寄ったマグダラのマリアを「私に触れてはならない」と制止する場面。数多くの絵画のモチーフになっています。
思い切り前を横切っている人が写っていますが💦、これ(↓)はデビッド・ホックニーによるフラ・アンジェリコの受胎告知のトリビュート。……私は原画のほうが好きです。その上に見えるのは左上がゲッセマネの園で神の声を聞くイエス、右上がピラトに尋問されるイエスかな。
精巧な彫刻が施されたベンチ(↓)。私はこういう修道院っぽいインテリアが大好きで、すごく小規模なベンチがわが家にもあります。埃がたまりやすいのが欠点。
天井画はぐっと年代が新しいですが、優雅で美しかったです(↓)。
この天井画の下にお店(↓)があります。商品のお値段はそれはそれはお高いのですが、この雰囲気に納得させられてしまう……。
こちらはアロマキャンドルですね(↓)。売っているものはすべてとても香り高いです。お土産に買った石鹸をしばらくクローゼットで保管していたのですが、芳香剤代わりになりました。
ということで、教会には入れなかったけど十分フレスコ画を堪能することができたのでした。すごいな、サンタ・マリア・ノヴェッラ……。
この後、街の中心部に向かって歩いたのですが、とにかく観光客の数が半端ない! あっという間にほかの4人からはぐれてしまって、宿のチェックインまで1人で街を歩き回ることとなりました。
フィレンツェは、私が住んでいたシエナから一番近い都会だったので、よく通っていたのです。
ということで、ここからは街歩き動画をどうぞ。
続いて街一番の名物スポットに向かいます。ルネサンスというとこちらの写真が出てきますね。
次に向かったのはフィレンツェの心臓部。ここも混んでたなあ。
ランツィ回廊にある彫刻の一つ、ペルセウス像(↓)。掲げているのは彼が倒したメデューサの首です。16世紀の彫刻家、ベンヴェヌート・チェッリーニ作(レプリカ)。
こちらはギリシャ彫刻をローマ時代にコピーしたもので、アキレウスの遺体を抱くアイアス(↓)。2人ともトロイ戦争の英雄ですが、アキレウスは唯一の弱点であるかかとを射られて亡くなってしまいます。
16世紀の彫刻家、ジャンボローニャによるヘラクレスとケンタウロス(↓)。妻を奪おうとしたケンタウロスのネッソスに棍棒を振り上げる瞬間です。ネッソスが死に際に妻に渡した媚薬(実際は毒薬)のせいで後にヘラクレスは死んでしまうんですよね。
こちらもジャンボローニャによるサビニの女たちの略奪(↓)。ローマの建国者であるロムルスが女性不足に陥った祖国のため、近隣のサビニに住む女性たちを祭りを装って誘い捕えた場面を表しています。おい、ロムルス……。
こちらはロッジアの中で唯一、19世紀の作品です。ピオ・フェディによるポリュクセネの略奪(↓)。トロイ戦争の際、アキレウスの弱点を聞き出して兄弟に教えたポリュクセネが、アキレウスの息子のネオプトレモスに連れ去られようとしている場面です。彼女はこの後、アキレウスの墓の前で殺されてしまいます。
この辺の彫刻は、私が住んでいた頃からあったのですが、今回新たに加わっていたのがこちら(↓)。スマホを見ている女性の像です。1981年生まれの彫刻家、トーマス・J・プライスによる黄金の少女。時代だなあ。
この広場には、サヴォナローラが火刑に処された場所を示すプレートもあるはずなのですが、人が多すぎて見つかりませんでした。しょんぼり。ボッティチェッリの紹介の際に少し書きましたが、メディチ家を追い出して神権政治を行った彼は、その禁欲的な姿勢を次第にうとまれて、最終的にこの広場で処刑されたのです。
最後に、このシニョーリア広場からお散歩した動画を載せておきます。きわめて個人的な思い出を撮ったものなので、スルーしてもらって構いませんよ~(笑)
