イタリア旅行に行ってきました(7日目前半)

ご無沙汰しております(笑)。年賀状を描くのに1月いっぱいかかってしまって、やっとブログに帰ってきました~💦。

さて、7日目はホテルでの豪華めな朝食からスタート。シリアル類や果物は豊富なんですよね。

パンも各種揃っていますが、あいかわらず野菜はほとんどないのが残念。

 

さて、美食の街、パルマを旅立って中部イタリアのこれまた食通の街、ボローニャへ向かいます(ボロネーゼというのは「ボローニャの」という意味の形容詞です)。

1時間ちょっとで中央駅に到着。

実はここは私が大学時代、初めてイタリアを訪問した際に、最初に宿泊した街なのです。駅でおまわりさんに「いい宿ありませんか?」と尋ねて、その日の宿を紹介してもらったという命知らずなバックパッカー…(当時はイタリア語もできないのに)。

それでは、ボローニャ名物を動画でご紹介します。私の技術が少し上がって、字幕を入れられるようになりました!

トスカーナには、今も14本の塔が残るサン・ジミニャーノという町がありますが、ここも昔は70本くらい立っていたとか。アホですか💦

ボローニャ市内にも、やたらとかっこいい彫刻がありました(↓)。左は1848年8月8日の戦没者記念碑(オーストリア帝国支配下だったボローニャで起きた市民の反乱の記念碑)、右はジュゼッペ・ガリバルディ(イタリア統一に貢献した軍事戦略家)。

ホテルにチェックインした後、すぐに向かったのがボローニャ国立絵画館(↓)です。それほど大きい規模ではないですが、名画が数多く収蔵されています。

入り口の階段の踊り場にあるガエターノ・ガンドルフィの「カナの婚礼」(↓)。ガリラヤのカナで開かれた宴でワインが足りなくなり、イエスが6個の石の水がめに満たした水をワインに変えたというエピソードが描かれています。1700年代後半の作。

シモーネ・デイ・クロチフィッシによる荘厳の聖母(↓)。テンペラ画ですね。聖母子に加えて天使と、寄進者であるジョヴァンニ・ダ・ピアチェンツァが描かれています。14世紀の作。

ジョットの多翼祭壇画(↓)。「小鳥に説教する聖フランチェスコ」などで名高い14世紀の画家の作品です。左から天国の鍵を持つ聖ペテロ、大天使ガブリエル(受胎告知をした天使)、聖母子、大天使ミカエル、剣を持つ聖ペテロが描かれています。黄金の背景といい、色合いといい、保存状態がとてもいいですね。

シモーネ・デイ・クロチフィッスィによる十字架を礼拝する聖ヘレナと修道女(↓)。聖ヘレナはキリスト教を公認したコンスタンティヌス1世の母で、ゴルゴダに巡礼した際、イエスを磔にした十字架を発見したと言われています。14世紀の作。

プセウド・ジャコピーノによるクラビホの戦いにおける聖ヤコブ(↓)。聖ヤコブはイエスの十二弟子の1人で、エルサレムで殉教しました。彼がスペインで布教したという伝説があり、墓があったとされるサンティアゴ・デ・コンポステーラは、キリスト教三大聖地の1つとなっています。この聖ヤコブが、9世紀のスペイン軍とイスラム軍の戦いに白馬に乗って現れて、スペイン軍に加護を与えたとされる場面がこちらです。14世紀の作。

シモーネ・デイ・クローチェフィッシとヤコポによる共作麻痺患者を癒すイエス(↓)。カペナウムで脳卒中の患者を、イエスが癒したというエピソードを描いています。これは福音書にも書かれていますね。14世紀の作。

ヴィターレ・ダ・ボローニャによるサンタ・アポロニア・ディ・メッツァラッタ教会の壁画(↓)。浸水などから守るため、こちらの美術館に移されました。上段が受胎告知、中段がイエスの生誕、左下は聖母の夢(受胎告知やキリストの受難を予知しているシーン)だそうです。14世紀の作。

画家不詳の14世紀の作品、ユダヤ人ヨセフの物語:兄弟との再会(↓)。旧約聖書に描かれているヨセフの物語の1シーンです。兄弟に妬まれて隊商に売られたヨセフが、エジプトで宰相に上りつめ、飢饉のため食糧を求めてエジプトにやってきた兄弟と再会してさまざまな出来事の後に許す……という物語になっています。

さて、時代は進んで15世紀。ペルジーノによる栄光の聖母子と聖人たち(↓)。下に並ぶのは左から大天使ミカエル、アレキサンドリアの聖カテリーナ(車輪が傍らにあります)、聖アポロニア(歯を抜いて拷問されたため、ペンチを持っています💦)、使徒ヨハネです。ペルジーノはラファエロの師に当たります。

こちらは模写ですが、ラファエロの荒野で説教する洗礼者ヨハネ(↓)。オリジナルはフィレンツェのウフィッツィ美術館にあるそうです。

こちら(↓)はラファエロのオリジナル作品、聖チェチーリアの法悦。音楽家と教会音楽の守護聖人である聖チェチーリアが中央に立って、上空から聞こえる天使の歌声に耳を傾け(持っているのはオルガンだそうです)、その左に聖パウロ(剣を持っています)、使徒ヨハネ、チェチーリアを挟んで聖アウグスティヌス、マグダラのマリアが並んでいます。足元に打ち捨てられた楽器も興味深いですね。

ラファエロは、アテナイの学堂の中のフランチェスコ・マリーア・デッラ・ローヴェレのように美青年を描くのがうまく、この絵の聖ヨハネ(↓)も美しいです。

こちら(↓)はティツィアーノによる16世紀の油絵、イエス・キリストと善き泥棒です。イエスは二人の罪人と共に磔刑に処されたと言われていますが、イエスに悪態をつく罪人を、もう一人の罪人が諫めたと福音書に書かれています。この絵はそのシーンを描いたものです。

こちらは、ボローニャのトルファニーニ宮殿の壁を飾っていたフレスコ画、城でルッジェーロを迎えるアルチーナ(↓)。16世紀の画家、ニコロ・デッラバーテの作で、ルネサンス文学の代表作、狂えるオルランドの1シーンを描いています。ルッジェーロはイスラムの戦士、アルチーナは魔女で、彼が城を脱出する物語はオペラにもなっています。

16世紀の画家、ジョルジョ・ヴァザーリによる大聖グレゴリウスの晩餐(↓)。教皇グレゴリウス1世(大聖グレゴリウス)が12人の貧しい人々に食事を振る舞っていた際、13人目の客として現れた見知らぬ人物が実は天使であった……という逸話の場面だそうですが、ヴァザーリは133人の芸術家の作品と生涯を描いた『画家・彫刻家・建築家列伝』の著者としてのほうが有名かも。

17世紀の画家、アレッサンドロ・ティアリーニによる死せるキリストへの哀悼(↓)。中央にイエスと聖母、左にクロパの妻マリア、右にアリマタヤのヨセフとマグダラのマリア、手前にいばらの冠を手に取っている使徒ヨハネが描かれた、ドラマチックな構図です。この絵もヨハネが美しい……。

最後の1枚は17世紀の画家、グエルチーノによる洗礼者聖ヨハネ(↓)。洗礼者ヨハネはラクダの毛皮をまとっていることもあって、ワイルドなイメージの絵が多いのですが、このくらい美青年だと許せます。誰が何を。以上、私が気に入った絵画のご紹介でした。もっともっといろいろな絵がありますので、ボローニャに行かれたら時間をゆったりと取って訪ねてくださいね。

ボローニャはこういった(↓)アーケード(ポルティコと呼びます)が多いことでも有名で、総延長が62kmもあり、世界遺産に指定されています。ちなみにこちらはサン・ペトローニオ聖堂の裏にある広場。正面に回ると、イタリアで4番目に大きいという聖堂のファサード(↓)を見ることができます。建設は14世紀に始まりましたが、まだ上半分は未完成なのだそうです。サグラダ・ファミリアより時間かかってる。内部は白を基調としたすっきりとした装飾になっています(↓)。礼拝堂の壁面は、木象嵌という手法の精巧な細工で装飾されています。(↓)。このステンドグラス(↓)は15~16世紀に作られたものだそうです。かつてボロニーニ家が所有していたマギ(東方三博士)の礼拝堂(↓)。内部には見事なフレスコ画が描かれていて、ここだけ有料になっています。望遠レンズで撮ってみました!(ケチ)こちら(↓)の壁に描かれているのは、聖ペトローニオの生涯のエピソードです。14世紀の画家、ジョヴァンニ・ディ・ピエトロ・ファロッピの作。こちら(↓)に描かれているのは、天国と地獄ですね。地獄の風景は、洋の東西を問わずかなり似ているように思います。聖堂の見学後、裏手の広場に戻ってカフェで一息つきました。レモンのジェラートとコーヒーを注文。

5人グループの年長者2人はかなりお疲れの様子だったので、夕食の時間まで聖堂の中で休んでいただくことにして、若手(飽くまでグループ内で💦)3人で聖堂周辺の観光に飛び出しました。

実はこの2時間くらいが今回の旅行で一番楽しい時間になりました。Hさんが「2時間で観光するおすすめのコースを教えて」とAIに尋ねて、簡単なツアーを組んでもらったのです。

何度か訪れて知っているつもりだったボローニャの意外な顔やノーマークだった芸術に触れられて、ショッピングも楽しめて、「ああ、そうそう、旅行ってこういうものだったよね~」と感動。

その模様は次回のレポでお伝えします。まずは前半終了!

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