花菖蒲とあじさいの青紫な世界

はい、時をかけるブログが取り上げるのは6月のお花ですよ~💦

6月8日に訪れた神代植物公園で撮影した花々です。この時期、水生植物園は花菖蒲が見頃です。ピンクの花もありました。とってもきれいなのですが、ちょっと遠くからしか見られないんですよね。半夏生も盛りでした(↓)・この後、神代植物公園の本園のほうで花菖蒲の展示を見ました(↓)。こちらは近くで見られるのでうれしい。「江戸系」(↑↓)というのは、江戸時代後期以降に江戸・東京で作出栽培された品種だそうで、市中に数多くあった花菖蒲園での鑑賞のため、斜め上から見下ろすとちょうど美しく見える形に改良されたそうです。烏鵲はカササギのこと。杜若と花菖蒲を見分けるコツの一つが、花びらの付け根のところの色だそうで、白なら杜若、黄色なら花菖蒲となるそうです(杜若は水辺、花菖蒲は湿地で育つので、場所を見ればだいたいわかりますけどね)。連城の璧(↓)とは中国の戦国時代、秦の昭王が15の城と交換しようと申し入れた趙の恵王秘蔵の宝玉のこと。転じて、無上の宝を指すそうです。

「伊勢系」(↓)は江戸時代末期に江戸系を、伊勢(松坂)で改良した品種で、3枚の花弁の垂れ咲きや縮緬状の花弁が特徴。主に鉢で栽培され、室内で鑑賞されたそうです。「肥後系」(↓)は同じく江戸系を、肥後(熊本)で改良した品種で、6枚の花弁と堂々とした大輪の花が特徴。一輪の花として室内で鑑賞されたのだとか。こちらの二種(↓)は「源氏物語」由来の名前ですね。ファンアートというやつでしょうか?(笑)そして最後はこちら(↓)。もちろんこれも「源氏物語」にちなんだ命名なのですが、savaさんに捧げます♡さて、ここで今回の本命、あじさい園に進みます。今年は高幡不動まで足を運べなかったので、ヤマアジサイもこちらで鑑賞。

羽衣の舞という名前のヤマアジサイです(↓)。このひっそりとした感じが魅力です。純白花小額(じゅんぱくはなこがく)という名のヤマアジサイ。美しい白です。ガクアジサイの仲間の甘茶(あまちゃ)(↓)。葉に甘みがあり、お茶にすることができるそうです!伊予てまり(↓)。ヤマアジサイには「伊予」が付く品種が多く、ついつい翡翠さんを思い出してしまいます…。ヤマアジサイと西洋アジサイの交配品種、アジアンビューティー クララ(↓)。華やかですが、サイズはかなり小さめ。八重咲のガクアジサイ、城ケ崎(↓)。薄紫色が美しいです。撫子ガクアジサイ(↓)。可憐でかわいいです!!四季咲きヒメアジサイ(↓)。牧野富太郎博士が見つけて名付けた、花球がアジサイよりも小ぶりな品種です。ガクアジサイ天竜千鳥(てんりゅうちどり)(↓)。アジサイの花は、実はこの白い小さな部分で、青い花びらに見えるのは装飾花と呼ばれるガクが変化したものなんですよね。カシワバアジサイのスノークイーン(↓)。一重の清楚な姿です。こちらは八重のカシワバアジサイ(↓)。そのまま花嫁のブーケになりそうです。だるまノリウツギ(↓)。ノリウツギはアジサイの仲間ですが、かつてこの木の樹皮から糊を採ったためこういう名前が付いたそうです。園芸種の渥美絞り(↓)。愛知県の渥美半島で栽培された品種だそうです。北アメリカ生まれのアナベル(↓)。白く細やかでボリュームたっぷりの花球は近年あちこちで見かけるようになりましたね。

静岡県掛川市の「加茂荘花鳥園」で作出されたダンスパーティー(↓)。優雅な姿が舞踏会で踊る貴婦人を連想させるということで名付けられたそうです。

八重咲のガクアジサイ、墨田の花火(↓)。お花屋さんの店頭でよく見かける人気のある品種です。植物園だと、咲いている花の名前が全部わかるのがうれしいですね。ありがとう神代植物公園♡
深大寺の手水舎は、あじさいできれいに飾られていました(↓)。さて、ほかにもこの時期、神代植物公園で咲いていた花を駆け足でご紹介。2017年日本作出の彩花(さいか)(↓)。1983年フランス・メイランド社作出のスペクトラ(↓)。2011年フランス・メイアン社作出のつるスマイリーフェイス(↓)。ツリガネ草のような形のペンステモンミスティカ(↓)。

和名松葉燈台(まつばとうだい)、西洋名はユーフォルビア・キパリッシアスという植物(↓)。最近は花壇でよく見かけるようになりました。ということで、主に青から紫にかけての花を楽しんだ一日となりました。

締めに立ち寄ったのは、深大寺の参道にある鬼太郎茶屋(↓)。

時々お邪魔して水木ワールドを楽しんでいたのですが、なんと8月5日に閉店してしまいました!

が、秋には移転先で営業を再開するそうなので、楽しみに待ちたいと思います。

どこに移るのかなあ???

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