バラの聖地「京成バラ園」に行ってきました!(1)
神代植物公園のバラフェスタは終わってしまいましたが、秋バラの季節は続いています。
今回、バラ好きの友人、Sさんに誘っていただいて、初めて京成バラ園を訪れました。こちらはミスターローズと呼ばれた育種家、鈴木省三さんが研究所長を務めた日本のバラ育種の拠点! 今もさまざまな名花が生み出されている場所なのです。興奮しすぎてボケボケの写真を大量に生み出してしまいましたが、比較的無事なものをご紹介します。
神代植物公園にない品種がものすごい量あって、そりゃあ興奮もするわ!
まずはこちら(↓)。ちょっと看板(↓)が見にくいですが、「ベルばら」のテラスです。「ベルサイユのばら」の登場人物の名を付けたバラが集められています。フェルゼンは紫色のバラ。青バラの系統かな?
アンドレは黄色いバラ。開いてもきれいな、さすが平民(?)という感じのバラでした。
ロザリーはピンクのバラ。「私の春風」ですからね。アントワネットとオスカルは別格の扱い。紅バラ(↓)がアントワネットで白バラ(↓)がオスカルでした。納得。そして、こちら(↓)がタイトルロール、ベルサイユのばら。黒バラに近い深紅のバラでした。
イメージといい、バラの選び方といい、センスがいいなあと感心しました。
ありがとうございます!!
テラスの外にはひっそりとこのバラ(↓)も咲いていました。マリア・テレジア。アントワネットの母のオーストリア君主ですね。
それでは、メインのバラ園に進みましょう。
こちら(↓)は誰もが訪れるカフェテラスに咲いているジュビレ・デュ・プリンセス・ドゥ・モナコ。プリンセス・ドゥ・モナコは神代にもある花びらの縁がピンク色のバラですが、こちらはモナコ国旗の紅白の彩り。故グレース王妃の夫君であるモナコ公国元首レニエ3世大公の即位50周年記念のバラだそうです。
ほかに、カロリーヌ王女やステファニー王女のバラもありました(写真がボケたので不掲載)。
では、有名人つながりのバラを取り上げていきましょう。(↑)ヘルムット・シュミット。1974年から82年までドイツ首相を務めたSPDの政治家です。渋くて好きだったなあ。(↑)ヘルムット・コール・ローズ。コールさんはシュミットさんの後任で、東西ドイツ統一後の98年まで首相を務めました。CDU所属のカトリック信者なので、私の大学を訪れた際に握手をしていただいたことがあります!
先日引退されたメルケル首相は、退任式で「私には赤いバラが雨のように」という歌を演奏してもらったバラ愛好家のようなので、きっと彼女のための赤いバラも作られるでしょう。
私はドイツ語学科出身なので、ドイツについては思い入れが噴き出しますね(笑)。
(↑)ロナルド・レーガン・ローズ。アメリカの第40代大統領です。(↑)ケニギン・ベアトリクス。オランダの現女王陛下。(↑)エレガント・レディ。旧名:ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ。亡くなった翌年に作出され、この苗木の売上金の一部を「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ記念基金」に寄付することを約束して、期間限定で名付けられたそうです。アルブレヒト・デューラー・ローズ(↑↓)。精緻な銅版画を思わせる花びらが、彼の画家にふさわしいですね。
レッド・レオナルド・ダ・ビンチ(↑↓)。これも繊細なバラですね。レッドが付かないレオナルド・ダ・ビンチはピンク色のバラですが、赤もいいなあ。
(↑)エドガー・ドガ。これはぐっと時代が進んだ感じのバラですね。踊子の絵で知られる印象派の画家です。ギィ・ド・モーパッサン(↑↓)。代表作『女の一生』は相当鬱々とした話でしたが、バラは可憐です。
(↑)レディ・エマ・ハミルトン。ネルソン提督の愛人として有名な女性で、ヴィヴィアン・リーが彼女の役を演じた『美女ありき』という映画があります。(↑)カトリーヌ・ドヌーブ。一緒に来ていたSさんのダンナさんが「あ~、やらしい感じが出てる」と言っていたのに笑いました。(↑)シュペールバルク。ドイツのミュージシャングループの名前が付けられたバラです。
さて、ここからは架空の人物。(↑)ジークフリート。「ニーベルンゲンの歌」で知られるゲルマン神話の英雄です。(↑)レディ・オブ・シャーロット。アーサー王伝説に登場する、ランスロットに恋焦がれて亡くなったシャーロットの乙女、エレインにちなんだバラ。しかし、神話や伝説っていろいろと理不尽だな……。
そして本日のレポの最後は、人物じゃないけどめちゃくちゃ有名な「あの方」にちなんだバラ。スマイル・ハニー・ローズ/くまのプーさん(↑↓)。今年生まれた最も新しいバラです。羽生くんのスケートリンクにこのバラが投げ入れられる日も来るのでしょうか?
以上、京成バラ園の「有名人(一部熊)にちなんだバラ」でした。
次回は、これ以外のバラをご紹介します。たくさんありますよ~!