京成バラ園春バラレポ(その1)
キャ~、6月が終わっちゃう~!!
ということで、5月に行ってきた京成バラ園の春バラレポをお届けします。
今回は神代植物公園とかぶる品種は割愛。
名札を撮り損ねちゃったバラも泣く泣く省いて、それでも結構な量となります。
恐るべし、京成バラ園……。
こちらのバラ園の目玉の1つは「ベルばら」のテラス。
まずはここから始めましょう。
バラはすべてフランスのメイアン社のものなんですね。さすがに凝っている。
(↓)ロザリー・ラ・モリエール。春風っぽい!(↓)アンドレ・グランディエ。平民っぽい?(↓)フェルゼン伯爵。高貴な紫のバラ。(↓)王妃アントワネット。やっぱり紅バラですよね~。(↓)オスカル・フランソワ。こちらはもちろん白バラ。(↓)ベルサイユのばら。深紅のバラです。(↓)マリア・テレジア。「ベルばら」のテラスのすぐそばに植えられています。アントワネットのお母さんですからね。こちらはドイツのタンタウ社作出。アントワネットが愛した離宮の名を付けた(↓)プチ・トリアノンは、メイアン社作出。
「ベルばら」のテラスの隣はロイヤルローズコーナーになっています。
モナコ王室メンバーの名が付いたバラがどれも美しかったです。
グレース・ケリーに捧げられたプリンセス・ドゥ・モナコは神代にあるので割愛して、
(↓)ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ。グレース・ケリーの夫であるモナコ大公レーニエ3世に捧げられたバラです。赤と白はモナコ国旗の色。(↓)キャロリーヌ・ドゥ・モナコ。グレース妃の長女である王女の名が付けられています。(↓)プリンセス・シャルレーヌ・ドゥ・モナコ。現大公アルベール2世の妻、シャルレーヌ王妃の名を付けたバラです。これらはすべてフランスのメイアン社作出。
(↓)こちらはプリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケント。エリザベス2世の従妹に当たる王族の名を冠しています(京成バラ園の名札間違ってるので早く直して~)。イギリスのオースチン社作出。(↓)グラフ・レナート。スウェーデン国王グスタフ5世の孫、レナルト・ベルナドット王子に捧げられたバラです。フランスのメイアン社作出。(↓)バロンヌ・ドゥ・メイナール。メイナール男爵夫人という意味ですが、具体的に誰を指すのかは調べられませんでした。フランスのラシャルム作出。
ということで、本日は人の名前にちなんだバラを中心にご紹介しますね。
(↓)ニュー・アベ・マリア。いきなり大物が…。ドイツのコルデス社作出。ニューが付かないアベ・マリアも同社のバラです。(↓)メアリー・マグダリン。こちらはイエス・キリストの弟子と言われるマグダラのマリアのことです。イギリスのオースチン社作出。(↓)シビュラ。アポローンの神託を受け取る古代の地中海世界における巫女を指す言葉なので、名前というにはちょっと無理があるかも?ドイツのタンタウ社作出。(↓)クイーン・ネフェルティティ。エジプト新王国時代のファラオ、アクエンアテンの正妃の名が付けられています。イギリスのオースチン社作出。(↓)ジークフリート。ゲルマン神話の英雄の名前です。ドイツのコルデス社作出。(↓)キャメロット。アーサー王の王国の首都の名前ですね。花びらの模様が特徴的です。こちらはドイツのタンタウ社作出。(↓)ロッキンヴァー。サー・ウォルター・スコットの詩に登場する若き騎士の名にちなんでいます。確かにすごく詞的なバラ。イギリスのオースチン社作出です。(↓)ゲーテ・ローズ。もちろんかの文豪、ヨハン・ヴォルフガンク・フォン・ゲーテに捧げられたバラです。タンタウ社作出。(↓)ニコロ・パガニーニ。ヴァイオリンの名手として語り継がれているイタリアの音楽家に捧げられました。フランスのメイアン社作出。(↓)レディ・エマ・ハミルトン。かのネルソン提督の愛人で、美女と名高い女性でした。ヴィヴィアン・リーとローレンス・オリヴィエ主演で『美女ありき』という映画も作られています。イギリスのオースチン社作出。(↓)キャプテン・ヘイワード。イギリスのフォークストンからフランスのブローニュ・シュル・メールへフェリーが初めて運航された際の船長の名前だそうです。イギリスのベネット作出。(↓)ロング・ジョン・シルバー。スティーブンソンの小説『宝島』に登場するキャラクターです。アメリカのホルバート作出。(↓)ウーメロ。名前の意味はアフリカ・ズールー語の「火、火災」だそうですが、このバラにはマリー・キュリーという別名があります。フランスのメイアン社作出。(↓)ヘンリー・フォンダ。あまりにも有名なアメリカ人俳優に捧げられました。アメリカのクリステンセン作出。(↓)ティージング・ジョージア。ドイツの番組パーソナリティであるメイヤー夫妻の奥様のほうに捧げられたバラだそうです。teasingは「からかうような」の意。イギリスのオースチン社作出。(↓)ハイディ・クルム・ローズ。ドイツ出身のスーパーモデル兼女優さんに捧げられました。ドイツのタンタウ社作出。(↓)クラリス。実在の誰かの名前にちなんでいるかどうかは不明ですが、クラリスという名前には「光り輝く; 鮮やかな」という意味があるそうです。シフォンのような花びらですね。こちらもタンタウ社作出。
画家の名前を付けたバラもあります。
(↓)エドガー・ドガ。踊り子の絵で知られる印象派の画家の一人ですね。ちょっとクラウン風。フランスのデルバール社作出。(↓)ジャック・トゥリュヘマス。フランス・グルノーブル出身の現代画家に捧げられた花です。フランスのデュッシェ作出。(↓)エミール・ノルデ。ドイツで19世紀末から20世紀にかけて活動した画家の名前です。ドイツのタンタウ社作出。
育種家は、自分の家族の名をバラに付けることも多いです。
(↓)パット・オースチン。こちらは育種家デビッド・オースチン氏の奥様の名前。(↓)ジェーン・オースチン。イギリスの小説家ではなく、デビッド氏の息子さんの奥様の名前だそうです。(↓)シャーロット・オースチン。こちらはデビッド氏のお孫さんのお名前。これらはすべて、もちろんオースチン社作出です。
(↓)フィリス・バイド。イギリスのBide&Sons作出なので、バイドさんの親族の名前だと思われます。(↓)ミッシェル・メイアン。フランシス・メイアン氏が愛娘に捧げたバラです。メイアン家もバラに一族の名前を付けまくっています。有名な園芸家に捧げられたバラも数多くあります。
(↓)ジェフ・ハミルトン。BBCで看板番組を持っていた有名な園芸家だそうです。イギリスのオースチン社作出。(↓)ゲオルク・アレンツ。こちらはドイツの園芸家です(京成バラ園の名札はジョージ・アレンツになっていました)。ドイツのヒンナー作出。(↓)カール・プロベルガー。オーストリアの園芸家で、ベストセラーを執筆し、テレビの園芸番組を持っているそうです。ドイツのコルデス社作出。名前シリーズの最後は、大好きなシェイクスピア関係で締めます。
が、全部マゼンタ系で色かぶりが~
お許しくださいませ。すべてイギリスのオースチン社作出です。
(↓)ウィリアム・シェイクスピア2000。1987年に作出されたウィリアム・シェイクスピアの改良版とのこと。(↓)フォールスタッフ。シェイクスピア作品1の愛されキャラで、『ヘンリー4世』では終盤で没落してしまいますが、人気が高いためスピンオフ作品『ウィンザーの陽気な女房たち』が作られたと言われています。(↓)ノーブル・アントニー。『ジュリアス・シーザー』『アントニーとクレオパトラ』に登場するローマの英雄マーク・アントニーに捧げられたバラです。前者では死ぬほど格好いいのに、後者ではなあ……。バラはきれいですね!以上、長くなりましたが京成バラ園の「人の名前が付いたバラ」レポでした。
続きも頑張ります!!!