5月のバラフェスタ(その3)
最終回です!
このばら園は、1959年にロサンゼルス市から東京都に贈られた約80種の日米親善のバラを基盤に作られたので、アメリカの品種が数多くあります。
よくブログのトップ写真にも使っているバラ、ガーデンパーティ(↓)は1959年アメリカ生まれ。優しい印象のバラです。こちらは1973年アメリカ生まれのアリゾナ(↓)。花びらの数がすごい!1953年アメリカ生まれのホワイト・クリスマス(↓)。丸いフォルムが愛らしい、長い歴史を持つ品種。私の母も庭に植えていました。1998年アメリカ生まれのムーン・シャドウ(↓)。花の時期が早いので、きれいな状態を見られてうれしいです。1965年アメリカ生まれのジョン・F・ケネディ(↓)。これもきれいに咲いているのを見るのが難しい品種。1956年アメリカ生まれのムーン・スプライト(↓)。ロスから寄贈された品種です。1972年アメリカ生まれのブライダル・ホワイト(↓)。日本では「しろたえ」という名でも呼ばれているそうです。きれいな名前ですね。1999年アメリカ生まれのフレグラント・アプリコット(↓)。かわいらしい杏色の芳香種。2000年アメリカ生まれのファビュラス!(↓)。「!」まで名前に入っています。1986年フランス生まれ、メイアン社のマガリ(↓)。イタリア語magariだったら「多分」という意味なんですが、人の名前かな?1958年フランス生まれ、メイアン社のクリスチャン・ディオール(↓)。高名なデザイナーの名を冠しているだけに、文句なく美しいです。2000年フランス生まれ、メイアン社のチャイコフスキー(↓)。花弁が多く、花の形が多様な品種です。1985年フランス生まれ、メイアン社のピエール・ドゥ・ロンサール(↓)。ルネッサンス期のフランスの詩人の名前が付けられている大人気品種です。つるバラなので、垣根に咲かせる人が多いですね。1963年フランス生まれ、メイアン社のフィデリオ(↓)。ベートーベンのオペラのタイトルですが、男装して夫を助け出すレオノーレのイメージでしょうか。1989年フランス生まれ、メイアン社のデスティニー(↓)。その2で紹介した夕霧とは対照的に、コントラストがはっきりとした色合いです。名前のせいで個人的には『遙か4』の柊のイメージ。1962年ドイツ生まれのクラウス・シュテルテベカー(↓)。面倒くさい名前なので、いつも発音させられます(笑)。1906年イギリス生まれのつるフラウ・カール・ドルシュキ(↓)。これも発音させられがち(笑)。つるバラはイギリス生まれですが、元になったフラウ・カール・ドルシュキは1901年ドイツ生まれです。1963年ドイツ生まれのウィンナー・シャルメ(↓)。「ウイーン風の魅力」みたいな意味でしょうか。1890年ルクセンブルク生まれの粉粧楼(↓)。本名クロチルド・スーペール。風情からチャイナローズと思われがちで、日本でも通称のほうが有名だとか。1993年ドイツ生まれのブルー・バユー(↓)。夢のように美しい青バラですが、バユー(Bajou)の意味が不明。Bayouなら「入り江」という意味で、きれいな名前になるのですが。1960年ドイツ生まれのゴールド・クローネ(↓)。「金の王冠」の意味ですが、ピンクの入り方が絶妙ですね。1964年ドイツ生まれのマウント・シャスタ(↓)。アメリカにある山で、ネイティブアメリカンの聖地とされている場所にちなんでいます。1984年デンマーク生まれのイングリッド・バーグマン(↓)。ロッセリーニとのダブル不倫に突き進んだ情熱的な面が表現されている花かな。1972年イギリス生まれのジャスト・ジョーイ(↓)。ジョーイは作出者の奥様の名前。1958年ドイツ生まれのアイスバーグ(↓)。お友達の庭ですくすくと育っている品種です。清楚で、『アンジェリーク』のリュミさまのイメージ。2009年ドイツ生まれのつるヘルツ・アス(↓)。「ハートのエース」の意味ですが、わかる! 鮮やかな赤はトランプのハートです。1983年イギリス生まれのグラハム・トーマス。作出したデビッド・オースチンにアドバイスを与えていた造園家の名前だそうです。1984年ドイツ生まれのメルヘン・ケーニギン。「おとぎ話の女王様」はロマンチックなピンクです。1963年イギリス生まれのアンクル・ウォルター(↓)。作出者の叔父さんの名前を付けたそうで、これだけ華やかなバラ(↑↓)にすごいネーミングだな…と思いました。1987年ドイツ生まれのロココ(↓)。ふんわりとした柔らかいイメージのバラ。見ているだけで癒されますね。
さて、日本のバラに進みましょう。
1960年日本生まれの天津乙女(↓)。百人一首から芸名を付けた宝塚の生徒さんのお名前にちなんでいます。以下は京成バラ園さん作出の品種です。
1967年日本生まれの聖火(↓)。同社作出の第一号だそうです。1983年日本生まれの乾杯(↓)。すばらしく鮮やかな赤ですね。1986年日本生まれの緑光(↓)。個人的に『遙か』~『遙か3』の天白虎イメージローズ。1995年日本生まれのうらら(↓)。マゼンタ色の極致。最後は微妙な色合いが魅力の大好きな二品種をご紹介して、春のバラフェスタレポを終えますね。
1973年日本生まれのブラック・ティー(↓)。セピアがかった花の色がたまりません!!
株の数が少なめなので、こんなにきれいに咲いているところを見られるのは珍しいです。
1984年ドイツ生まれのブルー・リバー(↓)。青バラと言うにはちょっとピンクが強いのですが、この絶妙な混色の具合が魅力です。 あ~、やっぱり好きだわ~!
以上、長々とお付き合いいただきましてありがとうございました!!
実はこの春は京成バラ園にも行ったので、さらにバラレポ続きますよ~!!