熊野速玉大社(和歌山県新宮市)
熊野速玉大社は、熊野那智大社、熊野本宮大社と並ぶ熊野三山の一つ。
上の写真はその拝殿です。
神子の一行が勝浦方面に着いたとき、 「別当は速玉大社のほうに行っている」と言われていましたね。
速玉大社のある「新宮」は、もともと神倉山にあった神社を遷座したため、 もとの場所を旧宮、現在の場所を新宮と呼ぶようになったことから付いた名前だそうです。
「三山の中でうちの神社だけ新しいとか、由緒がないとか言う訳じゃありませんから!」 と、何人かから言われた気が……(笑)。
ちなみにこの神倉山にあるゴトビキ岩が、 『遙か4』で柊、羽張彦、一ノ姫が座っていた場所と思われます。
えらく厳しい上り坂がある(もはや『遙か4』名物)そうですが、今度行ってみようっと。
上左は大鳥居の前の石柱、上右は御神門。
熊野三山の中で、最も清々しい気に満ちた神社のように思えました。
御祭神は熊野速玉大神(イザナギノミコト)と熊野夫須美大神(イザナミノミコト)を主神に、合計十二柱。
過去世の救済と病気平癒、現世の利益の御利益があると言われているそうです。
速玉大社の境内には、平重盛手植え(那智大社、厳島神社にも 楠や松を植えてます)と伝えられる那岐の大樹があります(下左)。
これが、全国の熊野神社名物、那岐守りのルーツなんでしょうね。
下右は境内にある手力男神社(左)と八咫烏神社(右)。
手力男(たぢからお)は天岩戸の中から天照大御神が顔を覗かせた際、岩戸をこじ開けた怪力の神様です。
八咫烏(やたがらす)は熊野三山のシンボルで太陽の化身とされています。
『遙か4』ではサザキのペットとして登場、千尋ちゃんを導く役割を果たしました。
そしてもちろん、速玉大社は『遙か3』では、別当に会うために盛装した望美ちゃんがさらわれて、 ヒノエくんが助けにくるイベント、 『十六夜記』では知盛と「柳花苑」を舞うイベントの舞台となっています。
どちらも印象的だったなあ……。