北山(京都府京都市右京区)
『遙か』と『遙か2』のゲームに登場する「北山」。
金属性で、泰明さんと泰継さんのお気に入りの場所ですね。
現在の京都における北山はエリアが大きすぎて、ゲームの舞台がいったいどの辺を指すのかわからなかったのですが、 『遙か』のエリアガイドに「龍安寺の奥」と書いてあるのを今さらながら発見しました。
マールブランシュの辺りをウロウロしていてはいけなかったのね(笑)。
龍安寺はかの石庭で世界的に有名で、枯山水の周りには常に世界各国の観光客がひしめいています。
ところが、その背後に一条天皇をはじめとする5人の天皇の陵墓があることは知られていません (私も今回初めて知りました)。
お参りをする人以外立ち入り禁止という札があるので、厳かな気持ちで訪れましょう。
一條天皇陵と堀河天皇陵への参道入り口(上左)。
この先もかなりの距離がありそうだったので、日が暮れかけていたため途中で引き返しました。
今なお深閑とした神秘的な雰囲気があって、ゲームやコミックで描かれた北山を感じさせてくれます(上右)。
一条天皇は、清少納言が仕える定子、紫式部が仕える彰子を妃とした天皇ですね。
『遙か』のゲームより少し前の時代の天皇です。
堀河天皇は白河天皇の子で、白河天皇は息子に譲位した後、白河上皇となって、院政を開始しました。
こちらは『遙か2』の時代の天皇ということになります。
上左は天皇陵の手前にある後朱雀天皇の皇后、禎子内親王の御陵。
こちらは明るい陽光の下にありました。
上右はこれらの陵墓への入り口です。
禎子内親王の御陵の横に並んでいるのが、後朱雀天皇、後冷泉天皇、後三條天皇の御陵(上)。
後冷泉天皇、後三條天皇は後朱雀天皇の皇子で、三代続いて即位したためこういった形で御陵が作られたのでしょう。
時代的にはこのあたりが『遙か』かな?
最後に、龍安寺の庭園をご紹介。
上右は有名な石庭ですが、その先にある苔のお庭(上左)もとても美しいです。
足利将軍の管領、細川勝元が創建したお寺なので、『遙か3』からさらに250年ぐらいたった時代。
春は付属の桜苑に数多くの種類の桜が咲き競い、夏は鏡容池を睡蓮が彩り、秋は紅葉が境内を鮮やかに染める、見所の多いお寺ですね。
CDドラマ『鳥の跡』では泰明さんと鷹通さんが北山を訪れて、イノリの子分から文を受け取ります。
飽くまでつっけんどんな泰明さんの言葉に、誠実に前向きに対応する鷹通さんが素敵。
この二人が結構気が合っちゃうのが面白かったです。