音羽の滝(京都府京都市東山区)
永泉さんの好きな場所で、スチールイベントもあった音羽の滝は、 言わずと知れた清水寺のこと。
そして、ゲームをやった人なら何度も倒したであろう怨霊、ぬれ手観音のもとになっているのが、こちら(上)の観音様です。
もちろんれっきとした仏様ですよ!
奥の院の裏側にひっそりと祀られていて、参拝者は柄杓(上左)で像の肩に水をかけ、 自分の心身の浄めと諸願成就を祈願します。
清水寺にお越しの際は舞台を見ただけで帰らず、 奥の院まで進んでこのかわいらしい石仏(上右)を訪ねてみてください。
実は私もゲームをやるまで、存在に気づかなかったんですが……( ̄∀ ̄;)
平安京が築かれる前からこの地にあった清水寺は、開基が延鎮上人、 仏殿を寄進したのが坂上田村麻呂!
「延命水」とも言われる音羽山麓の滝を信仰の源としたため、 「清水寺」と呼ばれるようになったそうです。
その正門が、上の仁王門。修学旅行で行くと、このあたりで記念写真を撮ることが多いですね。
右に見えるのが西門と三重塔。
昭和末期から平成にかけて大規模な修復が行われたため、丹塗りの鮮やかな色を見ることができます。
CDドラマ『もしも八葉が京都に来たら』で永泉さんが嘆いたように、現在の音羽の滝はこんな感じ(上左)になっております。
あのお話では、学問成就の水を飲む鷹通さんに、恋愛成就の水を飲む友雅さんと、天地白虎の過剰さが笑えた。
いつ来ても長い行列ができているスポットですが、「全部の水を飲むと効かないよ〜」とバスガイドさんに言われた気がするので、狙いは絞りましょう!
清水寺は都の東を守る位置にあるので、2000年から青龍会(せいりゅうえ)というお祭りが始まりました。
青龍が寺の中と門前町を練り歩く勇壮な行事なので、予定が合う方、特に青龍ファンの方はぜひどうぞ!
それ以外の季節も、参道沿いのお店で青龍麦酒(上右)を味わうことができますよ〜。
そして、清水寺といえばやはりこの舞台。
4階建てのビルの高さがあるそうですが、眼下に広がる京都の景色と豊かな自然は、ビルにたとえるのが失礼なほど美しく、雄大です。
舞台の手前に置かれている「弁慶の錫杖と高下駄」は、実際には明治中期に吉野で修行した修験者から奉納されたものとのこと。
ただ、この寺と弁慶が無関係かというとそうでもなく、五条天神で初めて出会った弁慶と牛若丸が2度目に会ったのが清水坂、3度目に会ったのが清水寺で、この3度目の対決に敗れた弁慶が、ついに牛若丸に臣従した……と伝えられているそうです。
『舞一夜』では、ここから景色を眺める神子の手が永泉さんの手に触れて…… みたいなド少女漫画スチールもありましたね (普通、赤くなるのは女の子のほうだけど)。
春の桜も、秋の紅葉も本当に見事ですから、人出にめげず、オンシーズンの訪問をお勧めします。