寺田屋(京都府京都市伏見区)
池田屋同様、当時の事件には「〜屋」が数多く登場します。
混乱しがちなほかの「〜屋」についてもご紹介。
まず、上の寺田屋は2つの事件の舞台となっています。
1つは薩摩藩の尊王攘夷派の志士が関白や京都所司代の襲撃を企てたため、藩主の父にあたる島津久光に粛正されたという事件。
もう1つは、ここを定宿としていた坂本龍馬が、伏見奉行に捕らえられそうになった事件。
その際、入浴中だったお龍が包囲されていることに気づき、裸のまま階段を駆け上がって龍馬に知らせた……と言われています。
寺田屋の中にはお龍が入っていたお風呂や、そのあと踏み込んできた捕り方と斬り合いになった際の刀傷などが残っていますが、実は鳥羽・伏見の戦いで一度建物が焼失しているので、残念ながら本物ではありません。
近江屋跡(京都府京都市中京区)
坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された場所で、当時は醤油屋だったとか。
河原町通りを隔てて土佐藩邸の真向かいにあり、実行犯は新選組説、京都見廻組説、薩摩藩説など諸説あります。