2009/10/18
『鬼の棲み家』千秋楽
千秋楽を見てまいりました。
今日の席は昨日より後ろで、結果的にそれがよかったです。
昨日は前から3列目!
役者さんの顔はよく見えるのですが、殺陣が売りの劇を見るには近すぎる!
今日のほうが、お芝居の全体像がわかりました。
ストーリーは、すごく端折って以下のとおり。
秀吉による小田原攻めで北条一族が滅亡した後、この地を治めた家康は、北条に仕えていた風魔一族(鬼の一族と呼ばれていた)が謀反を起こすことを恐れ、伊賀の服部半蔵に風魔狩りを命じる。
風魔狩りの中、一族の長、風魔小太郎は乳飲み子の美鬼を抱いて逃亡、仲間の厳竜の裏切りで斃(たお)れる。
厳竜は美鬼の母、志乃の兄。
志乃を半蔵に人質にとられたための裏切りだったが、深く後悔し、美鬼を自ら育てる。
20年後、公儀が風魔の残党を捕えたため、風魔一族がまだ生き残っていることが明らかになる。
父の後を継いだ三代目の服部半蔵は、私利私欲のために伊賀一族をも酷使する人望のない人物。
彼が風魔狩りを指示したのを聞いて、伊賀の下忍たちは風魔一族を助けようと出奔する。
はい、この下忍の役が根本くんです。
あとのメンバーは頼久さんを演じた成松くん、『BARAGA-鬼ki』に出演していた(休憩時間にマイケルと一緒にパンフ類を売っていました)関根くん。
三人そろって完全にお笑いパート担当でした。
途中、育ての親の霧に「本当にやる気があるのか?!」と問いただされて、やる気があることを示す部分が毎回アドリブ炸裂らしく、昨日は「アタックNo.1風青春ドラマ」、今日が「オペ室での熱血医療ドラマ(導入部はなぜかドラえもん)」。
アドリブにしてはやたら長い……。
ギャグの間合いや会場のつかみ方はさすがでした。
劇のほうは、昨日までの仲間や育ての親と闘わなければならない忍びの非情さをもっと濃く描いてほしかったなあ……とは思いましたが、会話のかわりに挿入される殺陣に、いろいろな感情表現を盛り込もうとしているのだということが2日目にしてわかりました。
確かにこれは新しい表現手法なのかも。まだまだ伝わりにくいですが。
ただ、合間のお芝居がどうしてもありがちなものになってしまうので、シリアスドラマパートのより一層の研鑚を望みます。
とにかくタッキーさん、お疲れ様でした。